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「株高市場で本格的な資金投入は控えたい」資産8850万円・62歳男性が新NISA投資に慎重な理由

All Aboutが募集している「新NISAのアンケート」から、まわりの方の成長投資枠やつみたて投資枠に対する考え方や実際の利用状況を見ていきます。今回は岐阜県在住62歳男性の新NISAの成長投資枠プランです。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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All Aboutが実施しているアンケートから、一般の方のリアルな新NISAの使い方を紹介していきます。シミュレーションでは分からない生の声から、ご自身の投資の参考になるものを見つけ出してください。今回は岐阜県在住62歳男性のエピソードを紹介します。

新NISAエピソード・回答者プロフィール

投資家男性
年齢性別:62歳男性
同居家族構成:本人、妻(57歳)、長男(31歳)、次男(27歳)
居住地:岐阜県
職業:無職
世帯年収:本人150万円(企業年金など)、配偶者なし(長男、次男の収入は不明)
世帯金融資産:現預金6500万円、リスク資産2350万円

■リスク資産の内訳(※詳細が不明なものも原文ママ記載)
・日本株:550万円
・外国株:200万円
・投資信託:540万円
・確定拠出年金:60万円(次男)
・不動産型クラウドファンディング:400万円
・仕組債:100万円
・コーラブル債:100万円
・外貨預金:150万円
・私募債:250万円

新NISAでの購入商品と金額

■成長投資枠
利用なし

■つみたて投資枠
クレカ積立
・ひふみ投信:月5000円
・ひふみワールド:月5000円

「成長投資枠は焦らず、楽しみながら」

新NISAの成長投資枠は「(2024年2月22日時点で)まだ利用していない。これから、世界の経済情勢を観察しながら個別銘柄を検討していきたい」と話す投稿者男性。

成長投資枠の利用に関して今のところ「投資方針や明確な目標はない」と前置きしたうえで、「もし購入するのであれば、国内ETFや米国成長株を中心になるべく分散して投資してみたい」と考えているそう。

とはいえ、「老後の資金で流動性預金はある程度残す必要があるので、非課税枠が大きくなったからと言って、年々投資額を増やすような運用は気が進まない。あくまでも楽しみながら、ボケ防止も含め取り組みたいと考えている」と補足されています。

「つみたて投資枠は月1万円で設定。しばらく様子を見たい」

いっぽう、つみたて投資枠では、すでにひふみ投信とひふみワールドに月「5000円」ずつ積み立てているとのこと。

積立金額を少額で設定した理由を「とりあえず新NISA枠を設定することが目的であり、現行の株高市場では本格的な資金投入は控えたい。年齢も62歳となり、それほど運用益を期待する目的も無いので、しばらくは様子見としたい」と投稿者。

今後は「相場が下落したタイミングで銘柄を改めて選定し、掛け金も増額する予定であるが、リスクの高い商品(ファンド)は投資対象とする予定はない」と慎重です。

旧NISAの利用履歴については、つみたてNISAで「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に月1万円、日本成長株に月1万円、新興国成長株に月1万円」を積み立てていたそうですが、いずれも2018年から1年間のみという短期間の運用だったとのこと。

運用益が「つみたてNISA全体で元本36万円→37万円(運用益1万円)」ほどと、「うま味を感じなかったのでプラマイ0で全て解約してしまった。継続していたら、3倍以上になっていたかもしれない。やはり、長期投資が原則であると実感した」と悔いが残る様子です。

「投資で失敗続き。普通に預貯金しておけば……」

新NISAの利用には慎重ないっぽうで、現在2200万円のリスク資産を保有している投稿者。これまでの投資経験について尋ねると、「投資信託をメインに、22年前から資産運用を開始。ピーク時には合計1000万円程度運用していた時期もあったが、サブプライムローン問題やITバブル」などを経て、さらに「安倍政権時代は最初のころは株式相場が低迷し続け、子供の学資資金の捻出が必要になり全て売却した」とのこと。

しかし、売却後に株式相場が急上昇。「失敗続きの結果となってしまい、後悔の連続であった。最近では、銀行株を290万円で売却後、半年で420万円まで急上昇し、令和5年度確定申告で損益通算マイナス150万円を計上した」と多くの失敗を経験したと語ります。

現預金についても6500万円と十分な蓄えがあるようですが、「62歳なので、現在の収入は企業年金と保険の年払い(10年)で年間150万円。65歳の公的年金が開始されれば年収は400万円弱になる資産である。不足する生活費は、退職金やら過去の貯蓄で(賄っていて)ピーク1億円程度あった(貯蓄)が、年間200万円は減額している」と一抹の不安を感じている様子です。

自身の苦い経験を振り返り、若い人には「やはり、年齢や自身のライフプランに合わせて資産運用することを薦めたい」と投稿者。

「(現役を退いて)収入が無くなれば積極的な投資は避け、安定した生活が望ましいとつくづく思うようになった。それほど過去の経験が悪い事ばかりで普通に預貯金に徹していれば1500万円は余分に残っていたかもしれない」と後悔しきり。

だからこそ、「これからは余裕資金内で少しでも運用益が出るような取り組みを徹底して楽しみたいと」と決意を新たに語られていました。

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