現金はほぼ使わず、PayPayなどで支払い
――デジタルに強い大崎さんですが、それでもやっぱり買い物などの支払いは、現金を使うことが多いですか?大崎さん:最近、現金はほとんど使っていないです。スマホにPayPayやau PAYを入れているので、ほぼスマホを使って支払っています。お財布を忘れても、スマホがあれば買い物ができるし、残高が不足していても数秒で入金できるし、本当に便利よね(笑)。
91歳でXのフォロワー数が20万人を超える大崎博子さん。YouTube番組「実録!マネー賢者の決断」で、月10万円で楽しくやりくりする方法についてお話しいただきました
でも、後払いにすると使い過ぎてしまうから、先に使う金額を決めて入金(チャージ)するようにしています。決まった金額を先に入金しておくと、残高があといくらか気になって、頻繁に確認するわけです。そうすると、例えば残高があと2000円しかなければ、3000円のものは買うのをやめよう……となり、使い過ぎることもありません。
チャージ金額は、いつも大体1万円と決めていて、足りなくなったらチャージするようにしています。電子決済だと、いつ、いくらチャージしたかがデータで残るし、今月◯万円使ったというのもバッチリわかるのもいいですよね。
生活費は大体月10万円。日記が家計簿代わりに
――1カ月の生活費は大体いくらくらいになりますか?大崎さん:ざっくりですが、生活費は月10万円くらいでしょうか。きっちり予算立てしなくても、食費、光熱費、通信費、団地の家賃と、内訳はほぼ決まっています。あと、お酒代も月1万円くらいですね。毎日の晩酌が楽しみの一つでもあるので(笑)。
とはいえ、この年になるとそんなにたくさん食べられないので、食費もそれほどかからないし、洋服などの物を買うことも、ほとんどありません。どちらかといえば、終活に入っているので、できるだけ物を増やしたくないですね。
――月10万円の内訳が大体決まっているということですが、家計簿はつけていますか?
大崎さん:細かい家計簿はつけていませんが、日記を書くことは20年以上続けています。毎日あったことをひと言だけつづっているものです。1000円以上の買い物をしたときは、ひと言日記を書くときにメモするようにしています。
例えば、「◯◯スーパーで1500円、日用品」とか、「◯◯病院で1300円、薬代」といった程度に記しておきます。大した収入も支出もないので、これくらいで十分かなと思います。
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話をお聞きしたのは……大崎 博子(おおさき・ひろこ)さん
1932年、茨城県生まれ、2023年11月に91歳を迎え、現在も都営団地で一人暮らし。2011年からTwitter(現X)を始める。等身大の日々のツイートが共感を呼び、幅広い世代から多くの支持を集める。現在、Xのフォロワー数は20万人を超える。著書には『89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた(宝島社)』など。X:@hiroloosaki