安心して使ってもらうための「耐久性と丈夫さ」
コクヨの無線とじ製本についての解説画像。キャンパスノートの丈夫さの秘密はここにある
元々、それまで主流だった「糸とじ」ではなく、ノートの表紙と中紙を糊だけで固定する「無線とじ」を積極的に採用したのが、キャンパスノートでした。糊だけで固定しつつ、見開きやすく、ページがばらけにくい製品を作る技術力が、初代キャンパスノートを支えていました。
「コクヨ全体としては、別のブランドでざらざらした書き応えのある紙を使ったノートや、用途別の小学生向きのような、ツルツルした、筆圧が弱い人でも書きやすく消しやすいところを狙ったノートも作っているのですが、キャンパスノートに関しては、多くの人が書きやすいと思う、中庸であるようなゾーンを狙っています」と絵馬さん。
「表紙デザインにしても、商品化前の消費者アンケートで、“何が好き”ではなくて、多くの人が“嫌いと言わない”デザインを選んできたという歴史があります。そういう点でも書き味と同じく、中庸を選んでいるのかなと思います」と開発担当の中村さん。
キャンパスノートが考える表紙デザインとは
キャンパスノートの限定パックノートは、表紙をさまざまなテーマでデザインして発売している。この表紙は2024年春発売の「アクリルパレット」のひとつ
また、小学生向きの製品には、動物柄やキャラクターが入ったものなどもあって、さらには、先にもふれた「限定 キャンパス肉球ソフトリング」のような、全面に猫の毛並みのアップが使われている思い切ったデザインの製品も登場しています。
「限定 キャンパス肉球ソフトリング」の思い切ったデザインは、表紙だけでなく、裏表紙にもイラストの猫がいて、さらにバーコードにもしっぽが付いているなど、細部まで徹底している。オマケの猫耳ふせんをつけて写真を撮ってみた
この「限定 キャンパス肉球ソフトリング」には、なんと猫耳型のふせんもオマケに付いているという徹底ぶり。第1弾では犬猫の手を模したアタッチメントも付いていたのだそうです。
実際、リングノートのリング部分が柔らかくて、手が当たっても痛くない「ソフトリングノート」は、使ってみると想像を超えて柔らかくて、本当に手が痛くならないどころか、リングを邪魔に感じない製品です。
ただ、それは使ってみて気が付く部分でもあるので、このような思い切ったプロモーションも必要という判断だったのでしょう。
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