Q. カビたミカンは危険? カビがうつった隣のミカンも捨てるべきですか?
カビが生えやすいミカン。一緒に置いていたミカンにカビがうつってしまうことも……
Q. 「ミカンをまとめ買いすると、カビが生えてしまうことがあります。カビたミカンは捨てるしかないですか? また、カビたミカンの隣のものにもカビがついていることがありますが、一緒に捨てた方がいいのでしょうか? 食べるのは危険ですか?」
A. カビたミカンは捨てましょう。隣のミカンはカビを拭き取れれば大丈夫です
置き方を少し工夫するだけで、カビを生えにくくすることもできます
ミカンは水分量が多く皮もやわらかいため食べやすいのですが、その分、カビが生えやすく、傷みやすい果物のひとつです。カビが生えてしまったミカンは、すでに中の果肉までカビが根付いている可能性が高いです。残念ですが食べるのは諦めて処分しましょう。
一つのミカンにカビが生えると、それにくっついていた別のミカンにも、カビが付着してしまうことがあります。表皮にカビがついていても、キッチンペーパーなどで軽く拭くだけでカビがきれいに取れる状態なら、食べても大丈夫です。きれいに拭き取れない場合は、こちらも果肉までカビが根付いていると考えられますので諦めましょう。また、一度でもカビがついてしまったミカンは、カビが生えやすい状態になっていますので、早めに食べるようにしてください。
ちなみに、ミカンに生えるカビは舞いやすいので、吸い込んでしまったかもしれないと心配する声もよく聞きます。ミカンに生えるカビ自体は一般的には無毒なものが多いので、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。しかし、まれに有毒なカビもありますので、なるべく素手で触れないようにし、捨てるときもビニール袋などに入れてカビが舞わないように袋をしばって処分する方がいいでしょう。
また、ミカンは少し工夫することで、カビを生えにくくすることができます。ミカンを買ったら、まずは傷がついているミカンがないかを確認してください。皮に傷があるミカンはカビが生えやすいので、優先的に食べましょう。ミカンをカゴに盛るときは、ヘタを下にして入れ、食べるとき以外はなるべく涼しい場所に置いておけば、傷むのを遅らせることができます。5~10度程度の冬の室内であれば、3週間程度はおいしさを保つことができます。栄養豊富なおいしいミカンで、寒い冬を乗り切りましょう。