食生活・栄養知識

Q. 毎年、冬になると太ります。冬太りの予防法・解消法が知りたいです

【管理栄養士が解説】「お正月太り」や「冬太り」で悩んでいる方が多いようですが、実は「冬は太りやすい季節」というのは誤りです。わかりやすく解説します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

Q. 冬は太りやすい季節ですか? 「冬太り」の予防法・解消法が知りたいです

冬太りに悩む女性

食べ過ぎや運動不足で「冬太り」してしまった! 効果的な予防法、解消法は?


Q. 「毎年、冬になると必ず『冬太り』をしてしまいます。そもそも、寒い季節に太るのは仕方がないことなのでしょうか? 冬太りの予防法や、増えた体重を落とす方法があれば知りたいです」
 

A. 実は冬はやせやすい季節です。寒さを上手に味方につけるコツを押さえましょう

クリスマスから年末年始のごちそうシーズンで食べる量が増え、寒さのせいで外で身体を動かす人が減る冬。加えて、もともとの筋肉量が少ないと、体温を上げるのに必要なエネルギーを作り出しにくくなり、身体は体脂肪を蓄えることで体温を保とうとします。これらが俗に言われる「冬太り」の原因です。

しかし実は、冬は体温を保つために夏よりも基礎代謝が高くなるため、ダイエットに最適な季節でもあるのです。毎年冬に体重が増えてしまって「冬太りだからしょうがない」と思っている方も、体重を維持したり、戻したりするのは、難しいことではありません。

冬太りを予防・解消するコツは、
  • 筋肉を無理なく増やして、基礎代謝を上げること
  • ごはんやパンからの糖質の摂りすぎを減らすこと
の2つです。

基礎代謝が増えると言っても、筋肉が少ないままでは体脂肪の方が増えてしまうので、無理のないストレッチなどを日常に取り入れていくことが有効です。できれば次の冬にまた困らないように、一年を通じて少しずつでも筋肉量をじっくりと増やしておくとよいでしょう。

また、お菓子などの間食に気を付けていても、ご飯や麺、パンなどの炭水化物から糖質を摂りすぎてしまう方は少なくありません。これらも食べ過ぎないように心がけましょう。

また、焦って短期間に体重を落とすのは、長期的にきれいな体型を維持する上ではマイナスです。標準的な体型で、3kgほど増えた体重を戻したいのなら、1ヶ月に1kg程度を目標にして、無理なく取り組んでみてください。

さらに詳しく知りたい方は、「お正月太りは医学的に本当?冬太り解消法・対処法」をご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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