会社員に向いていない人はお金持ちになれる?
「私は会社員に向いていないと思います。会社員に向いていなくてもお金持ちになりたいとしたら、中原さんならどうしますか?」
今回は、この質問にお答えします。
会社員に向いていない人がお金持ちになるためには?
会社員に向いていないということは、一つの会社に長く勤めずともお金持ちになる方法を知りたいということだと思います。以降では「会社員として長く勤めずに、自力で一文無しからお金持ちになる方法」の流れを解説します(玉の輿を狙う、遺産相続する……みたいな方法は対象外とします)。
本記事では「お金持ち=金融所得だけで生きていける状態」と定義します。つまり、お金持ちとは働かなくても配当収入などだけで暮らせる人々です。いま一文無しの人が、この水準までお金を手に入れたら目標達成です。
一文無しからお金持ちになる大まかな流れは、以下の4ステップです。
1:能力形成する(労働しながら自分を磨く)
2:資産形成する(労働で金融資産をつくる)
3:能力形成する(投資しながら自分を磨く)
4:資産運用する(投資で金融所得をつくる)
まずは「1:能力形成」です。つまり、自分の時間を使って、効率的にお金を稼げるように能力を磨きます。
会社員として長く勤めないのであれば、「社会人としてのはじめの数年間だけ、自分ひとりで稼げるように能力を磨くために会社に勤める」のがよいかもしれません。
個人事業主として成功したいのであれば、営業スキルは必須です。「売り込む」力がなければ、収入もつくれませんからね。また、青色申告などもやるでしょうから、会計知識もあったほうがよいでしょう。こういった技術を、学生のあいだ、もしくは、社会人のはじめのうちに身に付けて、独立に備えるとよいでしょう。
次は「2:資産形成」です。つまり、自分の時間を使って、時間をお金に変え、金融資産を蓄えていきます。
自分でお金を稼ぐ力が十分に備わったら、次は働きまくってお金を貯めます。事業が軌道に乗ると収入が増えて、生活水準を引き上げたい誘惑も出てきます。しかし、この段階ではまだ「お金持ち」ではないので我慢です。
お金を貯めたら、そのお金で金融資産を買います。株式や債券を買って、労働以外の方法でも配当収入や金利収入を得られる仕組みをつくっていきます。
お金が貯まってきたら、また「3:能力形成」です。
「労働で稼ぐのに必要な能力」と「投資で稼ぐのに必要な能力」は違います。
だからこんどは、労働収入を増やす能力ではなく、金融所得を増やす能力を磨きます。貯めたお金を運用しながら、金融資産をうまくやりくりする経験値を積みます。
うまくやる自信がない方は「インデックス投資」などの知識だけ学んで、投資には時間をかけず、労働所得をもっと増やすほうにフォーカスするのもよいでしょう。
一方、うまくやる自信がある方は「証券分析」や「宅建」などの勉強をして、労働だけでなく投資でもお金を稼げるように「二刀流」を目指してもよいでしょう。
さいごが「4:資産運用」です。つまり、自分の金融所得を使って、さらに金融所得を増やしていきます。
ここまでうまくいけば、お金持ちになるのもあと少しです。あるていど資産が貯まってきて、投資も「それなり」にできるようになると、金融所得も増えてきて貯金ペースが加速します。
まとめ
要点をまとめると、「会社員に長く勤めずに、自力で一文無しからお金持ちになる方法」は次のように要約できます。1:能力形成する(労働しながら自分を磨く)
2:資産形成する(労働で金融資産をつくる)
3:能力形成する(投資しながら自分を磨く)
4:資産運用する(投資で金融所得をつくる)
なお、この流れは会社員であっても、そうでなくても、どちらの場合でも同じです。会社員として資産形成をしてもいいですし、個人事業主として独立して「自分で稼ぐ」ことを目指してもいいです。
はじめは右も左も分からず大変でしょうが、粘り強く前進しつづけましょう。