男のこだわりグッズ

価格にびっくり!トンボ鉛筆に聞く、高級シャーペン「モノグラフファイン」に託した“中高生”への思い

トンボ鉛筆の「モノグラフ」シリーズは、筆記部分の視認性が高く、長い消しゴムも装備した、書くための道具として人気が高いシャープペンシルです。そのハイクラスモデルとして登場したのが「モノグラフファイン」。より高い視認性と握りやすいグリップ、剛性の高い安定感などの細部に渡るこだわりを、開発担当者に聞いてみました。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

モノグラフファイン製品写真

トンボ鉛筆「モノグラフファイン」1210円(税込、以下同)。色はシルバーとブラックの2色。芯径は0.3、0.5mmの2つ。

トンボ鉛筆の「モノグラフファイン」は、このところ人気が高い高級路線のシャープペンシルのひとつ。2014年に始まった「モノグラフ」シリーズの上位版として2023年10月に発売されました。元々、視認性の良さや剛性感といった、製図用シャープペンシルの良さを取り入れ、そこに「MONO」ブランドとして、繰り出し式の消しゴムを加えた製品として登場したのが最初の「モノグラフ」です。
 

累計2900万本販売、「モノグラフ」シリーズの新製品

モノグラフファイン、ラインアップ

現行のモノグラフシリーズのラインアップ。左から振って芯を出す機構とそれをロックする機能を搭載した「スタンダード」440円、ラバーグリップ+金属クリップの「モノグラフ グリップ」550円、エントリーモデルの「モノグラフライト シャープペンシル」242円、「モノグラフファイン」1210円。

「モノグラフは2022年までの8年間でシリーズ累計2900万本と、発売年から約6倍の売り上げになっています。そのさらなるブランド強化という意味で、新しい価格帯の製品開発を企画しました。そこで、ブランドの特長である書くときの線の見やすさと、ガタつきにくい剛性感を強化した製品を考えたんです」と、今回の製品の開発を担当された、株式会社トンボ鉛筆 プロダクトプランニング部 新製品開発グループの平戸英彬さん。
 

MONOブランドならではの使いやすい消しゴム部分

消しゴム使用シーン

ノックボタンは逆さにするとロックされて、消しゴムとして利用できる

また、消しゴムの「MONO」ブランドの製品らしく、書いた文字などを消すときに狙い通りの場所を消すことができるか、また、消すときの操作性はいいかといった部分もおろそかにはできません。従来の「モノグラフ」シリーズでは、芯の繰り出しはクリップで行い、尻軸の、通常のシャープペンシルでノックボタンになっている部分は、消しゴムの機能だけを持たせて、消しゴムの使いやすさを実現していました。

「クリップノックも多機能ペンやフリクションボールなどの普及で一般的にはなってきたのですが、やはり尾端のノックボタンで芯を出せた方が使いやすいですし、実際、現在も主流の操作です。そこで、今回の『モノグラフファイン』では、上位製品らしく、尾軸のノックボタンで芯も出せるし、消しゴムも使えるようにしました」と平戸さん。
消しゴムは繰り出し式

長さ30mmの消しゴムを内蔵していて繰り出し式になっているのはモノグラフシリーズのシャープペンシルの基本機能

「モノグラフファイン」では、尾軸のボタンで芯を出せると同時に、消しゴムを使うためにペンを上下逆に持つと、自動的にボタンがロックされて、しっかりと力を入れて消しゴムが使えるようになっています。もちろん、消しゴム自体の性能も従来と同じで、30mmの長い消しゴムが内蔵されていて、繰り出し式になっているのもシリーズの特長として変わっていません。消しゴムは「モノグラフライト」と同じものが使われています。消しゴムを繰り出さなければ、そこから消しゴムが出るようには見えないデザインになっています。高級感も損なわれていないあたりの目配りはさすがです。

>次ページ:筆記部分の見やすさをとことん追求
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