パナソニックの大型家電が大集合! メディアセミナーへ行ってきました
パナソニックは10月18日、快適なくらし空間を実現するためのヒントを紹介するメディア向け展示内覧会「くらしのヒントEXセッション秋『冬の快適くらし空間(節電と安心)』」を開催しました。同社が行った「電気代・節電・節約に対する意識」についてのアンケートによると、電気代が昨年夏と比較して「上がった」と回答したのは64.2%。さらに80.2%が、「昨年と比べて節電意識が高まった」と回答するなど、昨今の電気代値上げが多くの人の暮らしに影響を与えていることが分かります。一方で、アンケートの回答者のうち99.4%が「家電は暮らしを快適にしてくれる」と回答しており、「私たちの暮らしに家電は欠かせない」と、誰もが実感していることも同時に明らかになっています。
そこで注目したいのが、快適性と節電の両立を実現する最新技術を搭載した大型家電。今回は、セミナーで紹介された最新家電の一部を紹介します。
【エアコン編】捨てていた「熱」を活用し、快適&省エネ!
はじめに紹介するのは、エアコン「エオリア」シリーズ。エアコン暖房中、途中で暖かい風が出なくなり、寒く感じることがありますよね。実は暖房運転中、室外機につく霜を溶かすため、定期的に暖房の熱を回して霜取運転が行われています。その間は室内に暖かい空気が送られなくなるので、寒さを感じてしまうのです。 一方、室外機で発生する熱は、空気中に捨てられてしまっていました(排熱)。パナソニックはこの排熱を霜取りに活用する「エネチャージ」機能を開発。暖房運転がほとんど止まらない快適さを実現するとともに、熱のムダを抑えています。 実際にグラフで比較してみても、「エネチャージ」を搭載した機種の方が、室温低下が短く・少なく抑えられていることが分かります。
このほかにも、送風を人のいるエリアを中心に限定するなど、季節、住宅、生活パターンに応じて運転を最適化していく人工知能「エオリアAI」や、人の不在を見分けて自動でパワーを抑える機能、フィルター自動おそうじ機能など、ムダを省いて節電できる機能が多数搭載されています。さらに「エオリアアプリ」を使えば、電気代の確認や外出先からの電源操作ができるので、節電を意識した柔軟な使用も可能です。
また、同社は最新商品の紹介と併せて、エアコン暖房の節電法も紹介。今回推奨されているのは以下の6つの節電法です。まだ試していないものがあるかどうか、確認してみましょう。
●パナソニックが推奨するエアコンの節電法
・フィルター掃除をこまめにすれば年間25%の節約に
・湿度を上げると同じ温度でも暖かく感じる
・風量は「自動」にする
・カーテンを閉めるなど窓の遮熱対策をする
・サーキュレーターを併用する
・室外機の周辺を掃除する
【洗濯機編】電気代が半分! ヒートポンプ乾燥を世界で初めて採用
続いて紹介するのは、最新モデルのななめドラム洗濯乾燥機「はやふわ乾燥 NA-LX129C」です。ドラム式洗濯乾燥機の乾燥方式には、ヒーター式とヒートポンプ式の2種類があります。ヒートポンプ式は空気中の熱を活用するため、電気代をヒーター式の半分以下に抑えることが可能なのですが、実はこの方式を世界で初めて洗濯機に採用したのがパナソニック。今では多くのメーカーがヒートポンプ式を搭載していますが、パナソニックは他社とは異なり、ヒートポンプをドラム上部に搭載。乾燥風路を短くすることで、大風量を実現しています。
また、「はやふわ乾燥 NA-LX129C」には新たな快適機能も搭載されています。その中の1つが、はっ水加工がよみがえる「はっ水回復コース」です。アウトドアウエアなどの「はっ水機能」が低下してしまった場合、熱を与えることで回復させることが可能ですが、アイロンやドライヤーを使った処理ではムラになったり手間がかかる場合があります。その点、「はっ水回復コース」を使えば、入れておくだけでヒートポンプ乾燥の熱で処理できるので手間がかかりません。 また同社は、業界で初めて「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能を搭載した企業でもあります。その後も改良を重ね、3つ目のタンクを搭載しおしゃれ着洗剤も自動投入できるようになりました(「トリプル自動投入」)。本モデルではこの機能がさらに進化。3つ目のタンクが、入れる洗剤をおしゃれ着洗剤と漂白剤から選べる「選べるタンク」になりました。
【冷蔵庫編】「うまもり保存」でおいしさ長持ち!
冷蔵庫に新たに搭載されたのは、冷凍食品の霜つきを抑えて、おいしさをキープする「うまもり保存」。冷凍食品は、冷凍室の開け閉めや霜取り運転時の温度変化で霜がつきやすくなり、品質や味の劣化につながってしまいます。 そこでパナソニックは、冷凍室上段ケースに専用の「うまもりカバー」を搭載。外気の温度変化の影響を受けにくくし、霜つきを抑えることで、食品の劣化を抑えてくれます。おいしく保存できれば、フードロス対策にもつながりそうですね。節電機能では、「収納量センサー」「野菜室湿度センサー」「開閉センサー」「室温センサー」「湿度センサー」「庫内温度センサー」「照度センサー」と計7つのセンサーが節電をアシストする「AIエコナビ」を搭載。センサーが検知した使用状況に応じて、省エネしながら自動で最適運転に制御します。ユニークなのが「収納量センサー」で、扉が閉まると冷蔵庫内をLEDで上・左・右と順に照らし、庫内照度の変化を検知。おおよその収納量を判断しているそうです。
そのほか、外気温の低い冬季に庫内の冷やしすぎを抑える「冬季省エネ運転」や、気象情報で停電が起きる可能性がある暴風・暴風雪警報を受信した場合に庫内の温度を下げて停電時の保冷時間を2倍にする「停電そなえモード」など、省エネや安心に配慮した機能も搭載しています。
以上、快適と省エネを実現する機能を中心に、パナソニックの最新家電を見てきました。電気代や燃料費の高止まりが続き、家電を使うこと自体を不安に思う人も多いご時勢ですが、私たちの暮らしは家電のおかげでスムーズにまわっている一面もあります。今後、家電選びをする際は、こうした節電機能に注目するとともに、私たち自身も賢い使いこなしをすることが節電・節約にとって大切だと実感しました。