サムスンからリリースされた「Galaxy SmartTag2」(以下、SmartTag2)は、バッテリーの持ちが良く、防水機能も搭載した高機能な紛失防止タグです。
紛失防止タグとは
紛失防止タグは、貴重品などの紛失防止に役立つデバイスです。Bluetooth機能でスマートフォンと連携させることにより、近くにある紛失防止タグの位置情報を追跡することができます。また、同じタグを利用しているユーザー間でクラウドネットワークが作成されており、これを利用すれば、自分のスマートフォンから離れた場所にある紛失防止タグの位置情報を他のユーザーの端末で検知してもらうこともできます。
SmartTag2の特徴と使い方
サムスンの紛失防止タグ「SmartTag2」(公式サイト価格:税込3979円)は、Android 9.0以上を搭載したGalaxy端末で利用できます。Galaxy端末のユーザー同士が繋がるクラウドネットワークを使えば、他のユーザーに位置情報を検知してもらうことも可能です。
本体には大きなリングがあり、カラビナなどを付けやすくなっているため、家の鍵や車の鍵の管理に活用できます。大きさは5.2×2.9×0.8cm、重さは13.75gと、小型で軽量です。 他社製品に比べて長時間のバッテリー駆動が可能で、ノーマルモードでは最大500日、省電力モードでは700日利用できます。電池はCR2032(コイン型リチウム電池)で、付属のピンで交換します。また、IP67規格の防水/防塵性能を搭載しており、屋外での利用も可能です。
・スマートフォンからSmartTag2を探す方法
アプリ「SmartThings」からSmartTag2の音を鳴らすことができるので、身近な場所にある場合は、音を頼りに探すことができます。また、UWB(Ultra Wide Band/超広帯域無線通信)によって、SmartTag2のある方向と距離をアプリで表示しながら探せるようにもなっています。
また、最後に通信を行った場所をアプリ内のマップに表示させて、その場所を確認することもできます。SmartTag2が離れたところにありそうな場合は、この方法を活用するといいでしょう。
SmartTag2とAirTagを比較してみた
ここからは、SmartTag2と、アップルよりリリースされている紛失防止タグ「AirTag」を比較してみます。・形状
SmartTag2の形状は前述の通り。一方のAirTagはコイン状になっています。小銭入れなどには入れやすい形状ですが、鍵に付ける場合は、別途AirTag用ケースが必要です。
・タグの探し方
AirTagの探し方は、SmartTag2と同様です。AirTagが近くにある場合は、iPhoneの「探す」アプリからAirTagに音を出させたり、AirTagのある方向や距離をアプリに表示させたりして探すことができます。
AirTagが離れた位置にある場合は、iPhoneに標準搭載されている「“探す”ネットワーク」を利用して捜索することになります。日本はiPhoneユーザーが多いため、タグを検出できる可能性は高いでしょう。 一方、SmartTag2が使えるGalaxy端末のユーザーは、日本にはiPhoneユーザーほど多くはいません。そのため、SmartTag2の位置を検出できる可能性は、比較的低くなるでしょう。
タグのある地点が移動してしまう場合(電車の中に置き忘れたときなど)は、他のユーザーにも捜索を手伝ってもらう必要があるかと思いますが、そうした場面で効果を発揮するのは、AirTagのほうかもしれません。
まとめ
長時間バッテリーで防水機能が搭載された高機能なSmartTag2ですが、日本で使う場合はAirTagのほうが紛失物の捜索に便利な場合もありそうです。
大事な物を守るために活躍してくれる紛失防止タグ。スマートフォンの機種やそれぞれの特徴を考慮しながら選んで、活用してみてください。