Q. 40代になってから、食べていないのに太ります。痩せたいです。
我慢しているのになぜ? 「食べていないのに太る」原因は?
Q. 「40代になってから、食べていないのに太ります。基礎代謝が落ちるから仕方がないのかなと思っていましたが、なぜ食べなくても太るのでしょうか? 40代でも健康的に痩せることはできませんか?」
A. 「食べていないのに太る」というのは思い込みです。間違いなく食べています。
「食べるのを我慢しているのに太るんです」「食べていないのに、どんどん太ります。年齢的に仕方がないですか?」といった相談は珍しいものではありませんが、「食べていないのに太る」ということはあり得ません。ご本人は制限しているつもりでも、食べて体に入ってくるエネルギーの量が、使っているエネルギーの量よりも多いから、太るのです。体が栄養を取っていないのに勝手に太ることはありません。間食や食べ方に問題がある可能性が高いです。ありがちなのは、食事では白米を食べないなどのストイックな制限をしているのに、おやつをちょこちょことつまむ習慣があったり、「果物は健康にいい」と考えて食べていたりするケースです。「食べる量を制限している」と思っていても、実際には「つもり」でしかないことがほとんどです。
基本的に、「食事のとき以外に食べる」ことをやめれば、たいていの場合体重は落ちていきます。もし三度の食事だけでも太り続けるという場合は、本当に自分の体に見合った量を食べているか、セルフチェックをしてみましょう。簡単な方法は、「主食・主菜・副菜」の割合が「3:1:2」になるように意識すること。家で食事をするときはプレートを一枚準備して、だいたいの見た目で構いませんので、この割合になるように料理を盛り付けてみてください。それぞれ「山盛り」にしないことが大切です。色彩も含めて「インスタ映え」するような盛り付けを目指せば、栄養バランスもよく、太らない、適度な食事ができます。
また、流行りの糖質制限ダイエットや脂質制限ダイエットは、継続するのが難しく、必要な栄養素までそぎ落としてしまうリスクもあります。無理なダイエットはリバウンドもしやすくなるので、40代からは「痩せよう」と思わず、まずは「太らない」ことを目標にして、緩やかなダイエットをすることが大切です。
地道に見えるものでも、着実に長続きする食生活をキープすることが、体型維持のコツです。まずは無自覚な「食べすぎ」がないかをチェックして直した上で、それぞれに取り入れやすい健康習慣を探してみてください。
さらに詳しく知りたい方は、「「痩せたい40代」が食べてはいけないもの・食事のコツとダイエット法」をあわせてご覧ください。