Q. 一日何時間ぐらい株の管理をされていますか?
「たくさん株を持っていると管理が大変かと思いますが、一日何時間ぐらい作業していますか?」(sei/71歳/千葉県)――今回はこんな質問に、桐谷さんが答えてくださいました。
「株を見るのは一日1時間ぐらいですね」(桐谷さん)
私は朝まで起きていて、原稿を書いたりなどしてから新聞を読み、テレビ朝日の『グッド!モーニング』でやっている、林修さんの「ことば検定」というコーナーを見てから寝るんです。ですので、大体起きるのは午後1時ぐらいになります。それからコーヒーを飲んで食事をして、午後2時頃にパソコンをつけて午後3時までの1時間ぐらい株を見ています。株の管理というより、売ったり買ったりすることもあるし、指値で取引することもあります。原稿を書くために1~2時間、優待のことを調べることもあったりします。今は優待のことで講演することがありますので、その準備や作業の方が時間がかかりますね(笑)。
夕方になると、パソコンで適時開示情報を見ます。「優待」と入れて検索すると、優待の「変更」「廃止」「新設」といった情報が出てくるので、それをノートに書き写すんです。それが1時間ぐらいかかったりします。
――株をトレードする方は、ずっとパソコンに張り付いているイメージがありますが……
それは時間の無駄ですね。というのも、私はリーマン・ショックの頃に大損してましてね。その頃は必死で、朝8時半に起きてコーヒーを飲んで、午後3時までパソコンを見ていました。もう本当に目も疲れるし、精神もくたびれるし、あまり良くないんです。
ですからそういうデイトレードのような投資の仕方から、優待株の分散投資に方針を変えてよかったなと思っています。やっぱり値上がりを狙っていると、神経をすり減らすし、時間も減っちゃいますね。
教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。