亀山早苗の恋愛コラム

密告で知った夫の不倫、泣きわめき吐き戻すほど衝撃的な相手に「誰にも言えない、こんなこと…」

長年友人関係だった夫との間には、娘も生まれ、家庭のことはなんでも話し合えるよい関係だと思っていた。それが、突然の密告によって夫の不倫を知ることとなり……。1年経った今も、彼女は時が止まったまま1歩も前に進めずにいる。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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「裏切られた」とわかったら、誰でも衝撃を受ける。日常生活が成り立たなくなることもある。だが、それでも人は立ち上がるしかない。心の傷はそれぞれだから、人と比べることもないはずだ。ゆっくりしか回復できない人もいるのだから。
幸せだった家庭にひびを入れた、意外すぎる人物とは?

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一夜の過ちやノリなら、まだ納得できる

信頼を裏切られるのはつらい。それが「ともに人生を生きていこうと誓い合った夫」ならなおさらだ。

「一夜の過ちとか、ノリで関係をもってしまったというなら、許せないけど納得はできるかもしれない。だけど夫が関係を持っていたのは、私の妹だったんです。それを知ったとき、私は何度も吐いて食事もとれなくなり、職場で倒れて入院しました」

顔をしかめながら、今もつらそうに話してくれたのは、ユリカさん(43歳)だ。学生時代からの友だちとして長く付き合っていた彼と35歳のときに結婚した。ずっと友情は抱いていたが、あるときふと「私のことを一番わかってくれているのはこの人だ」と気づいたのだという。彼のほうも同じような感情を抱いていた。

「35歳になってやっとそれがわかった。いつもそばにいてくれる人が、一番自分にふさわしい人なんだって。私は彼を自分自身のように愛した。彼も同じでした」

幸せの絶頂からどん底へ

結婚して2年後、かわいい女の子に恵まれた。夫は文字通り、目に入れても痛くないといったかわいがりようで、ユリカさんは、二言目には「愛する夫と娘」と口にするようになった。もともと在宅と出社が半々の職場だったから、コロナ禍で在宅仕事が続いても特に不自由は感じなかった。

「何でも話し合ってやってきました。どんな些細なことでも。仕事が忙しくて余裕がないとき、夫はさりげなく家事も育児もやってくれていた。仕事がきつくても夫が抱きしめてくれれば私はゆとりをもつことができた。周りからもベストカップルなんて言われていたんです。それなのに……」

夫と実の妹が関係をもっていた。それを知ったのは、妹の友人の密告だった。妹はユリカさんと年子で、小学校から高校まで同じ学校だったから昔から共通の知り合いが多かった。

「去年の秋でした。妹の友人から会社に電話をもらって『話したいことがある』って。会って話しました。最初はまさかと思ったけど、彼女は『私も密告するのは気が引ける。でもユリカさんの気持ちを考えると、このままでいいとは思えなかった』と」

彼女はそう言いながら頭を抱えた。

>妹との不倫が発覚したのち、体も心も壊れた
 
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