Q. 配当金は株の再投資に回しますか? それともある程度は現金所有しますか?
「桐谷さんの株の所有数からしてかなりの配当金があると思いますが、配当金は株の再投資に回しているのでしょうか? それともある程度は現金で所有するのでしょうか?」(ゆうまん/33歳/大阪府)――今回はこんな質問に、桐谷さんが答えてくださいました。
「今のところは、現金が積み上がっている状態です」(桐谷さん)
配当金が振り込まれる口座がありまして、そこから家賃だけは払っています。その口座に2千数百万円はありますね。もしリーマン・ショックみたいなことが起きれば、その資金は買い出動に使うんじゃないでしょうか。今のところは平時なので、そのまま現金がどんどん積み上がっている状態です。証券会社の口座にも数千万円の現金が入っていますので、特に配当金が振り込まれる口座から移す必要がありません。証券会社の口座に入っている現金は、この間のコロナショックのようなことがあったときに買い出動するために持っています。
保有している株は現物株で、おそらく今時価総額3億ぐらいあると思います。さらに現金もあるので株価が暴落すれば、そのタイミングで買い増しすることができます。目いっぱいに株を買っていたら、リーマン・ショックみたいなことが起こったときに買い増しができないですからね。
今は「バーゲンセール」が来るのを待っている状態です。株価が暴落すれば、買い増しできるからうれしいなと思って……。株価が暴落しなければ、今のまま優待をたくさんいただくことになりますね。優待をなかなか使い切れていないので、まあそれでもいいやという感じです(笑)。
教えてくれたのは……桐谷広人さん
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。