Q:主人はもうすぐ定年、私はずっと扶養です。2人とも年金は65歳からの支給と考えていますが特別支給の老齢厚生年金とはなんでしょうか?
「主人はもうすぐ定年、私はずっと扶養です。2人とも年金は65歳からの支給と考えていますが皆さんのおっしゃる特別支給の老齢厚生年金とはなんでしょうか? 全く知識がないため、このような年金などの知識はどこにいけば勉強できるのでしょうか。年齢的に遅いのですがこれから再雇用で給与が減ります。生活は苦しいです」(1963年3月生まれ・女・オリオン)特別支給の老齢厚生年金とは?
A:「特別支給の老齢厚生年金」とは一定の条件を満たした人が60代前半にもらえる老齢厚生年金のことです。1963年(昭和38年)3月生まれの女性、かつ、厚生年金の被保険者期間が1年以上あれば、63歳からもらえます。相談者の夫(男性)は、生年月日が昭和36年4月2日以降に生まれですと、もらえません
「特別支給の老齢厚生年金」とは一定の条件を満たした人が60代前半にもらえる老齢厚生年金のことです。年金制度改正で厚生年金保険の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられたことにより設けられました。特別支給の老齢厚生年金を受け取れる人は、次の要件を満たしている人です。
≪特別支給の老齢厚生年金の受給要件≫
- 男性:昭和36年4月1日以前生まれ
- 女性:昭和41年4月1日以前生まれ
- 老齢基礎年金の受給資格期間(10年)がある人
- 厚生年金の被保険者期間:1年以上ある人
- 生年月日に応じた受給開始年齢に達している人
≪特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢≫ 相談者は1963年(昭和38年)3月生まれの女性とのことですので、厚生年金の加入期間が1年以上あり、老齢基礎年金の受給資格があれば、63歳から特別支給の老齢厚生年金をもらえます。相談者の夫も、上記の年齢条件等の受給要件を満たしていれば特別支給の老齢厚生年金をもらえます。
年金相談に関しての一般的な問い合わせであれば、日本年金機構のねんきんダイヤルで教えてもらえます。「ねんきんダイヤル」は以下の番号です。(ナビダイヤル)
0570-05-1165
https://www.nenkin.go.jp/section/tel/toiawase_ippan.html 年金の知識を習得するのであれば、インターネットのサイトや書籍、もしくは、民間で開催されている年金講座などで学ぶことができると思います。または、自治体などで開催されていることもあるようですので、問い合わせしてみるといいでしょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)