年金・老後のお金クリニック

過去に1年間、国民年金保険料を支払っていない場合、追納すると将来もらえる年金額はいくら増えるの?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、国民年金保険料を過去1年間、支払っていない人からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

All About 編集部

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、国民年金保険料を過去1年間、支払っていない人からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:国民年金保険料を過去に1年間未納している場合、追納すると将来もらえる年金額はいくら増える?

「過去に1年間、国民年金保険料を支払っていない場合、追納すると将来もらえる年金額はいくら増えるの?」(匿名希望)
国民年金保険料を過去に1年間、未納。追納したら、将来もらえる年金額は増える?

国民年金保険料を過去に1年間、未納。追納したら、将来もらえる年金額は増える?

A:将来もらえる年金額は年間1万9875円、1カ月あたりおよそ1650円増えます

相談者のように、国民年金保険料を支払っていない期間(未納期間)があると、老齢基礎年金を満額(令和5年度:79万5000円)もらうことができません。未納期間に応じて、受給金額が減額されます。

老齢基礎年金を満額もらうためには、原則20歳から60歳になるまでの40年間(480カ月)、国民年金保険料を納付する必要があります。

そもそも未納にしたままの国民年金保険料を納付できる期間は、保険料の納付期限(納付対象月の翌月末)から2年間となっています。

ただし収入が少なく所得が少ないなど、国民年金保険料を納めることが困難な場合に、手続きをすることで、保険料免除・納付猶予(学生の場合は学生納付特例)制度を利用することができます。手続きをして承認された場合、10年以内に国民年金保険料を追納すれば、年金受給額を増やすことができます。

では、仮に相談者が、納付期限内で1年分の国民年金保険料を追納した場合に増える年金受給額を計算してみます。

計算式
79万5000円(令和5年の老齢基礎年金満額)×12カ月(1年)/480カ月(40年)=1万9875円

つまり、将来もらえる年金受給額は年間1万9875円増えることになります。1カ月あたり、1656.25≒1650円多くもらえることになります。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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