食生活・栄養知識

Q. じゃがいもの青い部分は危険?切り取れば食べられる?

【管理栄養士が解説】じゃがいもの芽が体に悪いことはよく知られていますが、皮が青く変色したじゃがいもは食べられるのか、迷う方が多いようです。じゃがいもが青くなる理由と毒性・体への危険性、安全に食べる方法をご紹介します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

Q. じゃがいもの「青い部分」は危険? 食べると体に悪いですか?

じゃがいもの青い部分

じゃがいもの皮が青く変色してしまった……食べても大丈夫なのでしょうか?

じゃがいもの芽が体に悪いことは多くの人がご存じだと思いますが、皮が緑色に変色している場合はどうでしょうか? じゃがいもの「青い部分」の危険性と、安全に食べる方法についてお答えします。

Q. 「じゃがいもの皮が緑色っぽく変色していました。芽が出ているのはよくないと聞きますが、青い部分も危険なのでしょうか? 捨てるしかありませんか?」
 

A. 青い部分は中毒リスクがあり危険! でも厚めに皮をむけば食べられます

じゃがいもの青い部分は、食べてはいけません。じゃがいもの芽や、緑色に変色した皮の部分(青い部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれています。これらは、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの中毒症状を起こす有害物質です。ソラニンの場合、大人は200~400mg、子どもは15.6~40mg程度で中毒を起こしますが、じゃがいもの芽や青い部分には、100gあたり100mg以上のソラニンが含まれていることもあるようです。

とはいえ、芽が出たじゃがいもや皮が緑色に変色したじゃがいもすべてが「危険で食べられない」「捨てるしかない」というわけではありません。一般的にじゃがいもは100gあたり7.5mg程度のソラニンを含んでいると考えられますが、ソラニンは皮に近い部分に多いので、皮を厚めにむけば、ソラニンの摂取量を減らし、安全に食べることができます。特にソラニンが多い芽や皮の部分は、しっかり厚めに取り除いて調理するようにしましょう。
 
■参考
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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