Q. じゃがいもの「青い部分」は危険? 食べると体に悪いですか?
じゃがいもの皮が青く変色してしまった……食べても大丈夫なのでしょうか?
Q. 「じゃがいもの皮が緑色っぽく変色していました。芽が出ているのはよくないと聞きますが、青い部分も危険なのでしょうか? 捨てるしかありませんか?」
A. 青い部分は中毒リスクがあり危険! でも厚めに皮をむけば食べられます
じゃがいもの青い部分は、食べてはいけません。じゃがいもの芽や、緑色に変色した皮の部分(青い部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれています。これらは、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの中毒症状を起こす有害物質です。ソラニンの場合、大人は200~400mg、子どもは15.6~40mg程度で中毒を起こしますが、じゃがいもの芽や青い部分には、100gあたり100mg以上のソラニンが含まれていることもあるようです。とはいえ、芽が出たじゃがいもや皮が緑色に変色したじゃがいもすべてが「危険で食べられない」「捨てるしかない」というわけではありません。一般的にじゃがいもは100gあたり7.5mg程度のソラニンを含んでいると考えられますが、ソラニンは皮に近い部分に多いので、皮を厚めにむけば、ソラニンの摂取量を減らし、安全に食べることができます。特にソラニンが多い芽や皮の部分は、しっかり厚めに取り除いて調理するようにしましょう。
■参考
- ジャガイモによる食中毒を予防するために (農林水産省)
- ジャガイモによる食中毒について (岡山県環境保健センター)