亀山早苗の恋愛コラム

彼との同棲は「失敗だった」と感じた30代女性の実体験…家賃負担が軽くなるメリットの一方で

結婚の前に、同棲に踏み切る女性も多いが、いざしてみると問題も発覚する。同居したとたんに仕事を辞めてなまけ放題になったり、きれい好きの皮をかぶった管理や詮索好きな性格が判明するなど。結婚の前に同居してよかったのかもしれない。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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結婚するかどうかはわからないが、さまざまな事情で「彼と同居するのはあり」という女性は少なくない。家賃や生活費を折半すれば、ひとり暮らしより生活は楽になるはずだし、忙しくても帰る場所が同じならコミュニケーションもとりやすい。

ところが「同棲」にはいいことばかりではない。意外な落とし穴もありそうだ。
同棲したとたんに仕事を辞めてゲーム三昧なんてことも……

同棲したとたんに仕事を辞めてゲーム三昧なんてことも……

 

彼がいきなり仕事を辞めて……

同い年の彼と付き合って1年経ち、たまたま賃貸住宅が更新となったため、話し合って同居することを決めたキミカさん(32歳)。

「少し古い物件だったけど2LDKで、いい部屋が見つかったんです。ふたりで家賃を折半すれば今までのそれぞれの家賃より安くなる。ふたりとも在宅ワークのときもあるので、部屋はふたつ必要だからちょうどいい。飛びついて借りることにしました」

ところが引っ越して1カ月足らずで、彼が突然、「会社辞めてきた」と爆弾発言。え、来月から家賃どうするのと思わずキミカさんは声を上げた。

「どうやら上司と仕事の進め方を巡って口論となり、売り言葉に買い言葉で『やめてやる』と飛び出してしまったらしい。その場の勢いで言っただけだから、やめなくてもいいじゃないとなだめたんですが、『絶対に戻らない、明日手続きしてくる』といきまいていました」

翌日、彼女が出社しようとすると彼は高いびき。本当に会社へ行く気はないらしい。それから数日間、彼は昼夜逆転の生活をし、ゲーム三昧だった。

「彼とは飲み会で知り合ったんですが、ずっとまじめな人だと感じていました。ところがゲームをしている様子を見ていると、もしかしたらもともとは怠け者なんじゃないかと疑問がわいてきた。彼にどうするのと聞くと、『数カ月は貯金で暮らせる。それにキミカが高給取りだから大丈夫でしょ』って。私は高給取りではないし、ひとり暮らしのときは本当にカツカツの生活だった。彼と同居することで、少し余裕ができると楽しみにしていたのにもくろみが崩れました」

タイミングを見て結婚する話もしていた。それなのに、同居した途端あっさり仕事を辞めるなんて、無責任すぎると彼女は彼を批判した。

「そうしたら彼が言ったんですよ。『きみは自分の生活を楽にするためだけに僕と同居しようと思ってたの?』って。これにはちょっと言葉が出なかった。好きだからではあったけど、生活費が楽になるという思いも確かに強かったから……」

だったら同居した途端に仕事を辞めた彼に、彼女への依存はなかったのかと問いただしたいところだが、キミカさんは言い返すことができなかったという。

結局、同棲から半年足らずでふたりは別れた。彼女はワンルームマンションへと引っ越し、彼は住居つきの仕事についた。

「あれから1年経ちました。お金がなくて別れたというわけじゃないけど、なんだか苦い思い出です。彼が仕事を続けていたら破局しなかったと思う。だからといって私は自分の生活を楽にするためだけに彼と一緒にいたわけではない。うまく説明できないんですが、お互いにきちんと自立していないと同居ってむずかしいですね」

彼女は最後まで苦い表情のままだった。

>きれい好きなだけではなくて管理好きでもあった彼
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