そもそも、自分の友達に夫を紹介するべき?
自分の友達の「悪口」を言ってくる夫への対処法は?
夫に自分の友人を紹介したい人もいれば、パーソナルな付き合いに夫を介入させることを好まない人もいます。双方が同じタイプであれば悩まないのですが、一方だけがオープンな付き合いを望む場合、気軽に紹介する流れにはなりにくいのが現実。
妻、もしくは夫が自分の友達を相手に紹介したい理由は、大きく2つあります。ひとつは、自分の交友関係を夫(妻)に知ってもらいたいから。もうひとつは、友達に自分の夫(妻)を知ってもらいたいから。
筆者自身は、どちらかといえば自分の友人を夫に紹介したいタイプです。これまでも(歴代)夫には仲良しの人を男女関係なく紹介してきました。幸い、今の夫は新たな交友関係を楽しめるタイプのため、今では筆者抜きでも交流するほど自然な形で仲間に入っています。
しかし、たとえ夫が妻のことを愛していても、妻の友人とまで仲良くなれるとは限りません。無理に仲間の輪に入れようとするより、互いの交友関係を尊重するという意味で関わらないのも、ひとつの愛情ではないでしょうか。
なぜ友達の悪口を言ってくる? 考えられる「3つの理由」
夫婦間で互いの友達のことを話題にするのはよくあること。夫の話題によく上がる友達などは、そのキャラクターが脳内でイメージできるようになり、会ってもいないのに知り合いのような感覚になります。筆者の(歴代)夫においては皆無ですが、巷には妻の友人と交流を持ちながら、陰でその友人の悪口を妻自身に言うという、アホな夫もいるようです。妻にとっては自分の友人。その悪口を聞かされるのは気分がいいものではありません。それなのに当の妻に悪口を言ってしまうのは、3つの理由が考えられます。
1つ目は、妻をはじめ周囲に気が回らないから。このようなタイプは、普段からうかつな発言が多いはず。職場での評価が思いやられます。
2つ目は、自分のことしか考えていないから。自分の考えを「知ってもらいたい」欲求のほうが優先なので、悪口を聞いた妻が不快になることについては二の次なのです。
3つ目は、妻に心を許し過ぎているから。これは夫婦固有の「夫の甘え」です。このタイプの夫は、妻の親きょうだいの悪口なども平気で言います。何を言っても、妻なら許してくれると信じているのです。素直ではありますが、無神経ですね(笑)。
妻の愛情にあぐらをかく「子どもメンタル」な夫である可能性も
もしもあなたの夫が自分の友達の悪口を言ってきたら、内容を受け止め過ぎず、上記の3つのうち、どのケースに当てはまるのか客観的に分析してみてください。1つ目、もしくは2つ目の場合、家の外(社会)でも同じように相手を不快にさせているかもしれません。それは夫自身の問題なので、スルーが正解。しかし「自分の友達の悪口」は別です。「友達の悪口は聞きたくない」と不快感をあらわにしなければ、気づいてもらえません。
3つ目のケースは妻限定なので、甘えを許すかどうかは妻次第。もちろんイヤならイヤと主張すればいいのです。長年夫婦として共に生活していく関係で、多少の甘えは大目に見てもいいと思いますが、妻を苦痛にさせるレベルの「子どもメンタル」な甘えは許しがたいもの。そもそも妻に甘えるほど心を許している関係は、一朝一夕に作られたものではありません。甘えさせてあげる妻の愛情に、夫があぐらをかいた結果です。
友達の悪口も、本気で嫌っているのではなく、夫にとっては冗談のひとつ……ということも考えられます。まずは、なぜ悪口を言うのかをたずね、掘り下げてみること。心情を言語化していくうちに、夫自身も「親しき中にも礼儀あり」だと気づけば、改善を望めるかもしれません。