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関東学院大学 横浜・関内キャンパスオープン! 市民も利用できる「知の交流」拠点をレポート

関東学院大学は2023年4月に横浜・関内キャンパスをオープン。新たなキャンパスは地上17階、地下1階からなる都市型キャンパスです。カフェや図書室、コワーキングスペースなど「知の交流」拠点として、学生だけでなく市民にも開放される施設を紹介します。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

関東学院大学 横浜・関内キャンパスがオープン!

関東学院大学 横浜・関内キャンパス外観。駅近ながら大通り公園に面した緑豊かなロケーション

関東学院大学 横浜・関内キャンパス外観。駅近ながら大通り公園に面した緑豊かなロケーション

関東学院大学は2023年4月、横浜・関内キャンパスをオープン。関内駅から徒歩約2分の好立地にある、地上17階、地下1階からなる都市型キャンパスで、カフェや図書室、コワーキングスペースなど市民にも開放するフロアが設置されています。学生だけでなく、市民も利用できる施設について取材してきましたので紹介します(画像は筆者撮影、一部提供)。
 

<目次>

関東学院大学について

聖書に書かれている七つの祝福(オリーブ、ナツメヤシ、ザクロ、ブドウ、イチジク、大麦、小麦)のイラストがデザインされています

聖書に書かれている七つの祝福(オリーブ、ナツメヤシ、ザクロ、ブドウ、イチジク、大麦、小麦)のイラストがデザインされている

関東学院は1884年、アメリカ・バプテスト伝道協会の宣教師たちが横浜・山手地区に創立した「横浜バプテスト神学校」を源流としています。現在では大学、中学校高等学校、小学校、こども園を擁し、キリスト教の精神に基づく一貫教育を行っています。

関東学院大学は、1949年に工業専門学校と経済専門学校を母体として設立。11学部13学科9コース、5研究科を擁する総合大学です。既存の概念ににとらわれることなく、新しいことへ積極的に取り組んでいく「進取の気性」が根付く横浜で、専門学校の時代から大学や企業との共同研究に取り組んで来た産官学連携のパイオニアでもあります。
 

知の交流拠点となる「横浜・関内キャンパス」とは

横浜・関内キャンパス エントランス

横浜・関内キャンパス エントランス

関東学院大学は、歴史や自然に恵まれた神奈川県内(金沢八景、金沢文庫、小田原)にキャンパスを有しています。2023年4月から新たな横浜・関内キャンパスが開校し、経営学部、法学部、人間共生学部 コミュニケーション学科の約3300名の学生がここで学ぶことになります。

学びや研究の拠点としてはもちろんのこと、企業、自治体、地域と連携した社会連携教育を推進する、社会に開かれたキャンパスを目指すとのこと。市民が利用できるのは、地下1階から5階までの次の施設です。
 

1階&地下1階:2つのカフェは有隣堂が運営

「Nathan-Coffee 1884」店内の様子。チェアやソファなど全52席

「Nathan-Coffee 1884」店内の様子。チェアやソファなど全52席

横浜・関内キャンパスには、1階「Nathan-Coffee 1884(ネーサンコーヒー イチハチハチヨン)」地下1階「BACON Books & cafe(ベーコン ブックスアンドカフェ)」という2つのカフェがあります。いずれも、創業113年の歴史を持つ横浜の老舗書店・有隣堂が運営しています。

1階「Nathan-Coffee 1884」は、開校に先駆けて2022年12月にオープン。店名は、関東学院の源流のひとつである横浜バプテスト神学校が山手に創立された1884年と、アメリカのバプテスト派宣教師ネイサン・ブラウンにちなんでいます。

牛肉とキノコの自家製ミートソースパスタ(税込1100円)+100円でオーガニック玄米パスタに変更可(提供画像)

牛肉とキノコの自家製ミートソースパスタ(税込1100円)+100円でオーガニック玄米パスタに変更可(提供画像)

天井が高く、ゆったりとした空間には、スクールカラーのオリーブグリーンのインテリアを配置。明るいカルフォルニアのイメージで、健康志向のグルテンフリーのフードを中心としたカフェメニューを提供します。

オーガニック玄米粉のシュークリーム(カスタード、抹茶カスタード、チョコカスタード各500円)は早々に売り切れる人気スイーツ(画像提供)

オーガニック玄米粉のシュークリーム(カスタード、抹茶カスタード、チョコカスタード各500円)は早々に売り切れる人気スイーツ(画像提供)

<1階「Nathan-Coffee 1884」営業時間:10:00~21:00(L.O.20:00)>

地下1階「BACON Books & cafe」は、3月17日にオープン。「知は力なり」で知られるイギリスの哲学者フランシス・ベーコンにちなんだ店名です。レンガを基調としたブルックリンスタイルのインテリアが知的な雰囲気を演出しています。

B1階「BACON Books & cafe」店内の様子。レンガを基調とした近代建築風のインテリアはシカゴをイメージして知的な雰囲気

地下1階「BACON Books & cafe」店内の様子。レンガを基調とした近代建築風のインテリアはシカゴをイメージして知的な雰囲気

ランチタイムには、チキンオーバーライスやアメリカンシーザーサラダなど、ワンプレートで気軽に楽しめるメニューが、ディナータイムにはお酒と一緒に楽しみたいフードメニューがそろっています。

ランチタイムのおすすめ「チキンオーバーライス(税込800円)」+250円でドリンクがセットに(画像提供)

ランチタイムのおすすめ「チキンオーバーライス(税込800円)」+250円でドリンクがセットに(画像提供)

 
ディナータイムはボリューム満点のメニューとともにお酒が楽しめる空間に(画像提供)

ディナータイムはボリューム満点のメニューとともにお酒が楽しめる空間に(画像提供)

カフェに併設して、有隣堂の選書チームが厳選した「学生のうちに読んでおいて欲しい」書籍を販売するコーナーも(カフェへの書籍の持ち込みは不可)。学生だけでなく社会人にとっても読みごたえのある内容の本が並んでいますので、気軽に立ち寄ってみてください。

ブックコーナーには有隣堂の選書チームが厳選した、学生におすすめの本が並びます

ブックコーナーには有隣堂の選書チームが厳選した、学生におすすめの本が並びます

<地下1階「BACON Books & cafe」営業時間:11:00~22:30(L.O.21:30)>

 

1階:On<オン>のシューズが試用できるランニングステーション

施設利用者は、機能性とデザイン性を併せ持った最先端のOn<オン>のランニングシューズを試し履きすることができます

施設利用者は、機能性とデザイン性を併せ持った最先端のOn<オン>のランニングシューズを試し履きすることができます

「KGU Climbing & Running Station supported by On」は、クライミングウォールとランニングステーションからなるスポーツ拠点です。スイスで誕生したスポーツブランドOn<オン>の日本法人であるオン・ジャパンのサポートを受け、3月17日にオープン。「横浜スポーツタウン構想」の中核施設の揃う関内・関外地区のまちづくりや市民のスポーツ活動を支援します。

クライミングウォールの利用は要予約

クライミングウォールの利用は要予約

・クライミングウォール<大人 1300円/回、子ども(中学生以下)1000円/回>※要予約
・ランニングステーション<700円/回、ロッカー&シャワールーム完備>※予約なしで利用可
<開館時間:平日13:00~21:00、土日祝 9:00~17:00(月・金定休)>
 

2、3階:約650名収容のホールはレンガが印象的

654名収容可能な「テンネー記念ホール」

654名収容可能な「テンネー記念ホール」

テンネー記念ホールは、654名収容可能で1階席と2階席があります。講演会や演奏会が行われるほか、市民への貸し出しも予定しています。詳細は4月以降に発表予定。

3階壁面には、当地にあった建築家・前川國男が手掛けた横浜市教育文化センターの外壁の一部を保存・展示

3階壁面には、当地にあった建築家・前川國男が手掛けた横浜市教育文化センターの外壁の一部を保存・展示

当地にあった横浜市教育文化センターは建築家・前川國男が手掛けた建造物であったことから、3階にはその記憶をとどめる外壁の一部が保存・展示されています。
 

4階:眺めの良いコワーキングスペースが駅近に

コワーキングスペース/シェアオフィス「AGORA KGU KANNAI」は、JR京浜東北線の関内駅ホームを見下ろすロケーション

コワーキングスペース/シェアオフィス「AGORA KGU KANNAI」は、JR京浜東北線の関内駅ホームを見下ろすロケーション

4階には、コワーキングスペース/シェアオフィス「AGORA KGU KANNAI」がオープン。有料で利用できるテレワークスポットとして、Wi-Fi・電源はもちろん、フリードリンク、プリンターなど設備も充実。通話やWeb会議専用の個室もあり、リモート会議にも利用できます。

ドロップインは1時間500円~。予約、会員登録不要で利用可(平日10:00~18:00)。テレワークスポット、スキルアップのために集中して勉強するなど、自宅とは別に快適なスペースを持ちたい方におすすめです。

このほか、事業の拠点として利用したい方向けの月額プランも用意されています。くわしくは「AGORA KGU KANNAI」のサイトをご覧ください。

同フロアのカウンターには「マッチングオフィス」のコーナーも設けられており、大学やゼミとの共同開発など、企業や団体からの相談を受け付けています。

5階:デジタル図書室では他館の資料の取り寄せも

5階「デジタル図書室」の様子

5階「デジタル図書室」の様子

関東学院大学の図書館は、登録(有料)すれば一般の方も利用可能です。横浜・関内キャンパスには約1万2000冊を収蔵しており、他館に収蔵されている約150万冊の資料の取り寄せにも対応します。一般利用についての詳細は4月以降、「関東学院大学図書館」のサイトにて公開予定となっています。

市民に開かれている、関東学院大学 横浜・関内キャンパス。駅に近い好立地ということで、気軽に使いこなしてみてはいかがでしょうか。

・URL:関東学院大学

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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