気を付けたいこと1:リベンジ消費
コロナ禍に実施された行動制限によるストレスの反動でフンパツして外食や買い物、あるいは思い切って海外旅行といったリベンジ消費が気を付けたい支出として挙げられます。これは自分へのご褒美と同様の行為で、マジメな人ほど陥りやすい行動です。マジメに働いてきた、マジメに行政の要請に従ってきた、でもそれはある意味ガマンでもあり、ストレスが溜まる。それを消費行動によって解消したいということでしょう。
一方、富裕層にはこうした発想はなく、行動制限が解除されても平常運転のまま。
なぜかというと、彼らはリスクとリターンの両方を鑑み自己決定していますから、自粛要請や緊急事態宣言でも行動を大きく変えていないからです。ゆえにコロナ禍であっても外食や買い物、旅行(海外は無理なので国内ですが)を楽しんでいました。
自分へのご褒美など考えもしないのも、自分に自信があるため承認欲求は自己完結で満たされており、自分で自分を褒める必要がないからです。
気を付けたいこと2:おうち消費
一時期、おうち時間が長くなった影響で、現在も自宅で楽しめるモノ・コトへの消費が増えている印象です。もちろんリモートワークのためにITガジェットをそろえたり、光熱費を削減するために温かい部屋着を買ったりということはあると思います。
しかし、たとえば有名店のお取り寄せグルメを買ってみたりと「ちょっとフンパツして」という出費が増えている人も見られます(それはそれで一つの楽しみ方ではありますが)。ほかにもNetflixやHuluといった動画配信サービスに契約したり。これも悪いというわけではありませんが、単なるヒマつぶしのためにお金を払う、というのもほどほどにしておきたいものです。
私の友人知人のSNS投稿を見ると、「自宅で読書」という人が増えた印象です。一般的には読書をする人は減っており、書籍市場も右肩下がりですが、やはり数万字の長文を著者の主張と格闘しながら読むという知的体力は重要ではないでしょうか。
また、これは富裕層に限らずですが、密を避けてキャンプにいそしむ人も増えており、家族でバーベキューをしている投稿が頻繁に見られるようになりました。
インドアも良いですが、特に子どもの健全な発育のためには、屋外で自然と触れ合うのが望ましいように思います。