年金・老後のお金クリニック

派遣社員、独身女性。生命保険料の負担が大きいが、今解約すると損をします。ダブルワークもできません。どうしたらいいですか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、生命保険料の負担が大きいが今解約すると損をしてしまい、ダブルワークもできない、57歳派遣社員独身女性の方からの質問です。

拝野 洋子

執筆者:拝野 洋子

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 / 年金・社会保障ガイド

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、生命保険料の負担が大きいが今解約すると損をしてしまい、ダブルワークもできない、57歳派遣社員独身女性の方からの質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:57歳、派遣社員独身女性。生命保険料の負担が大きいのですが、今解約すると損をします。ダブルワークもできません。どうしたらいいですか?

「私は57歳、派遣社員独身女性です。貯金もなく不安で寝られない日が、冗談ではなく本当にあります。見直すことができるのは生命保険です。しかし投資を含めて入院保険、がん保険、介護保険で保険料が月3万6000円。これはかなり痛手ですが、今解約すると損をします。法律で週40時間以上は仕事できないとなっているらしくダブルワークができません。どうしたらいいかわかりません。お知恵を拝借したいのです。よろしくお願いします」(ゆきね)
保険料が高く、貯金がなく不安です

保険料が高く、貯金もなく不安です

A:まずは保障額を下げる等で保険料を減額できないか検討を。また派遣元が認めているなら、体力に無理がない程度に副業を探してみましょう

相談者「ゆきね」さんの月収や、詳しい生命保険の保障内容などはわからないのですが、保険料が月に3万6000円は高めと思われます。まずは、保険料を節約できないかを考えてみましょう。解約すると損をするということですから、「保障額を下げる」「特約を外す」などで毎月の保険料を下げることができないか、加入している保険会社に相談してみてはいかがでしょうか?

そもそもフルタイムの派遣社員であれば、健康保険・厚生年金に加入していませんか? もし派遣会社の健康保険に加入しているのであれば、万が一働けなくなっても傷病手当金を受給することはできます。つまり、傷病手当金を受給できる分、医療保険の保障額を少なくすることで、保険料を節約できる可能性があります。このような方法で、社会保険(健康保険・厚生年金)で保障されている額を確認して、医療保険等の必要保障額を見直してみましょう。

労働基準法によって週40時間以上は働けないということですが、派遣元会社と派遣社員の労働組合との間に労使協定があれば、1日2時間程度までの残業は違法にはなりません。また、派遣元の会社が副業を認めているようであれば、業務委託・フリーランスとして在宅ワークなど、体力に無理のない範囲でできる仕事がないか探してみましょう。

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