場がぱっと和やかになる「ムードメーカー」ってどんな人?
ムードメーカーの特徴1:機嫌がいい
ムードメーカーには、機嫌のいい人が多いもの。その明るさが周りの人に伝染していきます。ただし、単に「いいことが起こっているから機嫌がいい」わけではありません。そんなことでは、何か機嫌を悪くすることが起これば、あっという間に場を暗くしてしまいます。そういう気分屋の人は、ムードメーカーにはなれないでしょう。ムードメーカーな人は、意図して機嫌よく過ごせるようにしています。日頃から自分で自分を喜ばせたり、その環境で楽しめるものを見つけたりして、自分の機嫌を取っているのです。だから、どんなときでも基本的に機嫌がいいことが多く、場の雰囲気を明るくするのです。
以前、ある人気女性俳優さんをインタビューしたことがあります。その方が部屋に入ってきたら、パッと場の雰囲気が明るくなりました。とても軽やかな雰囲気を醸し出しているからです。
彼女は、カメラのセッティングなどちょっとした待ち時間のときには、機嫌よさそうにフフフンと鼻歌を歌っていました。そうやって自分を楽しい気分にもっていける方なので、周りにいる人たちまで明るい気持ちにさせるのだと感じたものでした。
ムードメーカーの特徴2:ポジティブな発言をする
ポジティブな発言をする人がいると、みんなの気持ちがふわっと軽くなることがあります。トラブルが起こったときなどに、ムードメーカーな人はプラス思考の発言をしたり、その失敗を笑いに持っていくようなジョークを言ったりするのです。その結果、周りの人がそのトラブルに気持ちを引きずられることなく、「乗り越えよう」と前向きな気分になることも。
ムードメーカーな人は、無理にがんばってポジティブシンキングでいるわけではありません。どんな出来事にも、必ずと言ってもいいほど、デメリットだけではなくメリットがあるもの。そのような「広い視野で物事を見る力」によって、どんなに悪いことが起こっても、そこにあるメリットに気づき、生かすことができるのです。
ムードメーカーの特徴3:きちんと相手を見ている
ムードメーカーな人は、自分発信で場を盛り上げるだけではなく、陰ながら、周りにいる人たちの気分が上がるように盛り立てることもあります。それだけ「人のことをよく見ている」ということ。例えば、映画やドラマなどの作品で座長と呼ばれる俳優さんの多くは、「現場の空気がいいとそれが作品にも反映される」ことを理解していることが多いもの。だから、スタッフの全員の名前を覚えたり、ADさんなど、新人の頑張っているスタッフたちに気軽に話しかけたりして、チームの士気を高めることを心がけているのです。
誰もが自分のことを大切に扱ってくれる相手のことを好きになります。その「好き」という気持ちが高まるほど、現場はいい空気になるのです。
ムードメーカーの特徴4:誰も傷つかないように気を遣う
ムードメーカーな人は、誰かを傷つけないように気を遣い、分け隔てなく人と接します。そして、調子の悪そうな人がいたら、「大丈夫?」など声をかけて、相手の気持ちを和ませることで、場の空気を穏やかにしているのです。場の空気というのは、その空間にいる人たちの「思い」で作られていきます。だから、1人でも機嫌が悪い人がいると、空気が悪くなってしまうこともあるのです。
だからこそ、ムードメーカーは、いくら笑いをとりたくても、誰かをからかう(バカにする)ようなことはしません。からかわれた人は「面白くない」と感じる可能性もありますしね。
また、人によって態度を変えるような人は、ムードメーカーにはなり得ません。そんな人は敵も作りやすいからです。
つまり、ムードメーカーになれる人は、「人間力」を備えているということ。その場の空気をいい方向に変えられる人は、やはり他の人にはない魅力があるものです。
残念ながら、誰もがすぐにムードメーカーになれるわけではありません。無理に場を盛り上げようとしなくてもいいので、せめて自分がいることで場の空気が悪くならないように心がけたいものですね。