長ネギの種類……青ネギは「葉ネギ」・白ネギは「根深ネギ」
長ネギの葉の部分を煮物に入れるのは「におい消し」のためです。長ネギに含まれるアリシンが肉の臭みを消してくれるのです。
■葉ネギ(青ネギ)
「青ネギ」とも呼ばれ、関西方面で主に販売されています。青い葉の部分が長いのが特徴で、葉の部分を食べます。
■根深ネギ(白ネギ)
「白ネギ」とも呼ばれ、関東地方を中心に食べられています。葉鞘(ようしょう)と呼ばれる根元の白い部分が長いのが特徴で、この白い部分を食べます。葉の部分は一般的には食用にはしません。
地域によって「長ネギ」と言われて思い浮かべるものが違うこともあります。面白いですね。
白ネギの青い部分は食べられる? 煮物に入れるとよい理由
白ネギと呼ばれる根深ネギの青い部分は、食べられないからと、捨ててしまう方も多いかもしれません。しかし、有効活用する方法があります。よく知られているのは、煮物やスープなどに入れて肉や野菜と一緒に煮込む使い方です。なぜ食べないのに煮込むときに入れるのか、不思議に思われるかもしれませんね。
実は、長ネギには「アリシン」という成分が含まれています。アリシンにはにおい消しの効果があるため、煮物やスープを取るときに便利なのです。
もちろん、白い部分でもにおい消しの効果はありますが、白い部分はいろいろな食べ方ができます。通常はあまり食べない青い部分を使った方がエコですよね。
ネギの青い部分をおいしく食べる方法は?
「白ネギの青い葉の部分は、食べてはいけないの?」ということなら、食べられます。白い葉鞘の部分と比べると硬くて食べにくいため、捨てられてしまうことが多いというだけです。細かく刻んでネギ味噌の材料にしたり、卵焼きやチヂミ、お好み焼きなどに混ぜ込めばおいしくいただけます。加熱料理に使えばやわらかくなりますので、食べやすくなります。
特にネギ味噌は葉の辛みがとてもよいアクセントになりますので、おすすめです。
長ネギの青い部分を使うネギ味噌レシピ・作り方
長ネギの葉の部分を使った「ネギ味噌」を作ってみましょう。以下の量であれば、10~20分程度で簡単に作れます。■長ネギの青い部分を使ったネギ味噌の材料
- 長ネギ(葉の部分) 3本分
- ごま油 大さじ1
- かつお節 2g
- みそ 大さじ3
- みりん 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
■ネギ味噌の作り方
- 長ネギはみじん切りにする
- ごま油で長ネギを炒める
- しんなりするまで炒めたら、調味料を入れて煮詰める
- かつお節を混ぜる
おろししょうがを加えたり、砂糖を増やしたり減らしたりとアレンジして、好みの味付けを探してみるのもおすすめです。
食材費も高騰していますし、SDGsの観点からも、今までなら捨ててしまっていた部分も上手に活用しておいしく食卓を彩ってみましょう。
■参考
- [ネギの種類]焼き物から鍋物まで、料理で品種を使い分けよう(VEGEDAY(カゴメ))
- 加賀ねぎと千住ねぎの違いと特徴(生活知恵袋)
- ねぎ味噌(ひかり味噌)