永遠の人気者~SL列車
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会津若松駅で出発を待つ「SLばんえつ物語号」。牽引するC57形SLは、「貴婦人」とも言われるスマートなボディだ |
いくら鉄道の近代化が進んでも、蒸気機関車(SL)というのは誰にとっても魅力あり、忘れがたきもののようである。四半世紀以上前に正式の運行を止めても、観光列車として多くの機関車が不死鳥のように甦り、運転を再開している。そのなかでも、風光明媚な車窓に恵まれ、列車自体の魅力もある「SLばんえつ物語号」(新潟~会津若松)は、「SLやまぐち号」(新山口~津和野)とともに1~2を争うオススメ列車だ。意外に長旅だが、車内イベントも盛りだくさんで飽きさせない。沿線の喜多方や終点・会津若松の街歩きも楽しみだ。
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井川線の一部区間では、急勾配を克服するためアプト式が採用され、専用の電気機関車が活躍している |
動態保存SL列車と言えば老舗・大井川鉄道であり、他のSL列車と違うところは、茶塗りの旧型客車に乗れることだ。レトロ感覚満点の車両は旅情を誘い、人気が衰えることはない。大井川に沿って走る汽車旅は四季を通じて花が咲乱れ、沿線には温泉もあるので楽しめる。また千頭から先のトロッコ列車も高い吊り橋を渡ったり、我が国唯一のアプト式(歯車を噛み合わせて登る)急勾配区間などユニークな鉄道旅行体験が可能だ。
日本全国のSL列車の詳細は、
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