桜、菜の花……春におすすめ鉄道旅行

春を求めて、花一杯の絵になる車窓風景の鉄道旅行おすすめ路線をご紹介しよう。

菜の花満開のいすみ鉄道

キハ

いすみ鉄道の旧国鉄型ディーゼルカーによる急行列車

 
まずは、菜の花畑の脇を走る路線だ。菜の花と言えば、千葉県の房総が有名で、JR内房線などが挙げられるが、極めつけは第三セクターのいすみ鉄道だ。
城見ケ丘駅

菜の花に囲まれて城見ケ丘駅に到着する列車


いすみ鉄道と言うのは、JR外房線の大原から房総半島内陸部へ延び、終点・上総中野で小湊鉄道とつながって、そのまま乗り継げばJR内房線・五井へたどり着く房総半島横断路線の一部となっている。全長30キロ足らず、通して乗っても50分ほどの短い路線だが、その沿線の半分にあたる15キロで菜の花畑が目に入る。

中でも、新田野駅付近、城見ヶ丘駅付近、東総元付近、総元付近が見事に開花する。見頃は、2月下旬から4月中旬くらいまでと長い。そのうち、3月下旬から4月上旬にかけて桜が満開になる頃には、新田野駅や東総元付近では、黄色とピンクのコントラストも見事な菜の花と桜の競演が鑑賞できる。
上総中野駅付近の菜の花

終点・上総中野駅付近の土手は菜の花が咲き誇っていた


沿線での観光地は大多喜だ。房総の小江戸とも言われ、市中には風格ある建物や古風な標識などが設置されている。駅前から人力車に乗っての観光も楽しめる。復元された大多喜城は博物館となっている。

■いすみ鉄道へのアクセス
東京~大原 特急「わかしお」で約70分、運賃=1660円、IC運賃=1663円、指定席特急券=1250円(通常期)、自由席特急券=930円
 
■いすみ鉄道のおトクな切符
いすみ鉄道1日フリー乗車券=1000円
房総横断記念乗車券(大原~上総中野~五井)=1700円
いすみ鉄道&小湊鉄道に通しで乗れる割引切符。途中下車可能だが、後戻りはできない。

いすみ鉄道の急行列車
急行券=300円、急行指定席券=600円

詳しくは、いすみ鉄道HP「臨時列車一覧」へ。

小湊鉄道の里山トロッコ列車
いすみ鉄道と上総中野でつながっている小湊鉄道には、里山トロッコ列車というSLの形をしたディーゼル機関車に牽引される観光列車が走っている。詳しくは、小湊鉄道HP「トロッコ列車のご案内」へ。
里山トロッコ列車

小湊鉄道の里山トロッコ列車



■房総横断の旅の帰りは
五井~東京 快速で約1時間。
特急「新宿さざなみ」(土休日のみ)で新宿まで約60分、運賃=970円、IC運賃=972円、自由席特急券=930円

<関連リンク>
いすみ鉄道公式サイト
いすみ鉄道・沿線花マップ


桜満開の秩父鉄道

SLパレオエクスプレス

桜満開の長瀞付近を行く「SLパレオエクスプレス」

首都圏から最も近いSL列車が走る路線として知られる秩父鉄道。その沿線は桜が多いことでも有名だ。特に長瀞~上長瀞間の桜並木は線路と並行しており、4月上旬の満開時期には大変な人出となる。武州日野駅周辺の桜も線路際で咲き、車窓から眺められる。なお、御花畑という駅の近くにお花畑はないので要注意だ。

なお、2018年の「SLパレオエクスプレス」は3月31日より運行を開始する(土休日中心)。

■秩父鉄道へのアクセス
SLパレオエクスプレスに始発駅から乗るなら
東京~熊谷 上野東京ライン(JR高崎線)、快速「アーバン」で約1時間、運賃=1140円、IC運賃=1144円
熊谷~長瀞 運賃=760円、SL座席指定券=720円、SL整理券(自由席)=510円(大人、小児同額)

■秩父へ直行するなら
池袋~西武秩父 西武鉄道特急「レッドアロー」で82分、運賃=780円、IC運賃=772円、特急券=700円、西武秩父から御花畑まで徒歩数分、御花畑~長瀞 秩父鉄道 運賃=470円
西武40000系

洒落た外観の西武40000系


2017年3月25日より西武の新型車両40000系による「S-TRAIN」が、休日は元町・中華街から横浜、渋谷、新宿三丁目を経由して西武秩父までの直通運転を開始した。乗車には運賃のほか、指定券が必要で、横浜~西武秩父=1060円、渋谷&新宿三丁目~西武秩父=710円となる(池袋からは乗車できない、降車のみ可能)。詳しくは、「S-TRAIN(Sトレイン)公式サイト」へ。
クロスシート

Sトレインの車内はクロスシート


■東武東上線で行くなら
池袋~寄居(小川町で乗換が必要) 約1時間30分、運賃=890円、IC運賃=885円
寄居~長瀞 秩父鉄道で16分、運賃=470円

<関連リンク>
秩父鉄道公式サイト
秩父鉄道・四季の花こよみ


都心の桜を車窓から眺める方法

中央線とさくら
満開の桜や菜の花に包まれて走る中央線快速電車

都心でJR中央線の電車に乗ると、飯田橋~市ヶ谷~四谷では、外堀に沿って桜並木が続く。通勤電車で風情がないと感じたら、東京発の下り中央ライナーor青梅ライナーで運賃+510円払って夜桜見物はいかが? ただし、わずか2~3分の車窓のためにこれだけの手間をかけるのは、ちょっと虚しいかもしれない。

桜のトンネル(大井川鉄道 家山付近/JR御殿場線 山北~谷峨)

説明画像

JR御殿場線山北付近の「桜のトンネル」を行く普通電車


大井川鉄道の家山付近や、JR御殿場線・山北~谷峨(やが)間は、線路の両側に桜が咲き、あたかも桜のトンネルのように感じられる。絶景として有名である。

■大井川鉄道へのアクセス
東京~金谷 東海道本線普通列車で約4時間(直通はない)3670円。
静岡まで新幹線で行く場合、東京~静岡 「こだま」で約80分、「ひかり」で約60分自由席特急券=2480円
大井川鉄道:金谷~家山 31~34分、運賃=820円、SL「かわね路号」急行料金=800円

なお、人気の「トーマス号」「ジェームズ号」は、2018年は6月中旬より運行開始する。

<関連リンク>
大井川鉄道・季節の情報

■御殿場線へのアクセス
東京~国府津~山北・谷峨:JR東海道本線・御殿場線 普通列車で約1時間50分、運賃=1660円(JR御殿場線では、Suica、PasmoなどのIC乗車券は使えないので、あらかじめ紙のきっぷを買っておいた方がよい。

新宿(小田急)~山北・谷峨:特急「あさぎり」で松田まで行って、JR御殿場線の普通列車に乗換え 小田急+JR 運賃=970円、特急券=690円

桜の咲く駅は全国各地にある

穴吹駅の特急

桜咲く徳島線・穴吹駅に停車中の特急「剣山」


桜の咲く駅は全国各地にあるが、そのひとつ四国・徳島線の穴吹(あなぶき)駅の様子をお目に掛けよう。穴吹駅は徳島線(徳島~阿波池田)のほぼ中間にあたり、吉野川の畔にある。特急停車駅で穴吹~徳島間の区間列車も多数設定されている重要な駅だ。駅前では名物の「ぶどう饅頭」が買える。
学駅の列車

徳島線・学駅に到着する普通列車


また徳島線の面白い名前の駅・学(がく)周辺では菜の花が咲乱れている場所があり、車窓からもよく見える。全国には有名無名の春の花咲く車窓のベストビューポイントが無数にある。あなただけの名スポットを探して、春を感じてほしい。

■徳島からのアクセス
徳島~穴吹:JR徳島線 普通列車で約1時間、運賃=850円、特急「剣山」で38分、自由席特急券=520円
徳島~学:JR徳島線 普通列車で約40分、運賃=550円
*学駅では縁起物の入場券を売っている。5枚セットで(ごにゅうがく)800円

学駅での販売時間は限定的なので、徳島駅のみどりの窓口、ほかのJR四国主要駅で購入する方がラクかもしれない。詳しくは、「合格祈願きっぷの発売について」へ。
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