Q:親が貧乏な場合の対策は?
「私は35歳会社員です。遠方に暮らす私の親は60代ですが、年金は夫婦で10万円以下と少なく、貯金も100万円以下らしいのです。貧乏な親に息子として、何をアドバイスしたらいいでしょうか? 嫁さんも私の親について心配しています」(35歳の息子)60代の年金貧乏な親に何かアドバイスしたい
A:収入と支出を把握して生活コストのダウンサイジングをし、健康であれば働き続けてもらうようにしましょう
親御さんが、お金がないということを心配されているのですね。親にお金がないと、いざというときにお子さんたちのお金で親の生活の面倒を見るということになりかねません。親御さんはまだ60代なのですから、できるだけ節約をして、貯金が増えるような生活を送ってもらうことが大事でしょう。
まずは親御さんに生活費のダウンサイジングをおすすめしてみましょう。収入の範囲内で生活をしてもらうためには、家計の収支をしっかりと把握することが大事です。
削減できそうな費目は、できるだけ節約してみましょう。親御さんが調べられないようだったら、息子さんが、インターネットで調べて教えてあげましょう。スペースがあるようなら、家庭菜園などにも取り組んでみてください。
このときに、ストレスを伴う節約方法は、結果的に長続きしないだけでなく、結局リバウンドにつながります。逆効果になり、親子関係も気まずくなってしまう危険性もあります。親が取り組みやすいことをアドバイスしながら、見守っていければいいのではないでしょうか。
また、ご両親がまだ60代であれば、パート等で働いてもらうようにしましょう。年金収入が月10万円でも、ご夫婦がそれぞれアルバイトで月8万円ずつ稼ぐことができれば、世帯月収は26万円にもなるのです。先どり貯蓄を利用するなどして、貯金を増やすこともできるのではないでしょうか?社会とのつながりもできますし、働き続けることで得られるメリットは大きいと思いますよ。
親が貧乏だからと後ろ向きにならずに、まずは家計収支の把握から、手伝ってあげてはいかがでしょうか。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)