鉄道/おすすめ鉄道旅行

ローカル線(3ページ目)

のんびり、ゆったり旅情溢れるローカル線。けれども、ある程度のノウハウを知らないと、せっかく遠くまで出かけても不便、がっかりと期待はずれに終わってしまう恐れもある。そうならないための楽しみ方を伝授しよう

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

地図を持っていこう

最上川の車窓
陸羽西線(山形県・新庄~余目)の車窓から眺めた最上川。ほとんど列車の北側を流れているので座席を取るときは注意が必要だ
ガイドブックに付属しているようなもの、ネットの地図をプリントアウトするのもいい。重要なことは、出発する前に目を通しておいて、山や川などポイントとなりそうなものが左右どちらに見えるかチェックしておくことだ。路線によっては、左右いずれかにしか絶景が見えないこともあるから要チェックである。

 

切符はどんなものを選ぶか?

途中下車や路線内での行ったり来たりを考えると、フリーきっぷや周遊きっぷのような乗り放題切符がよい。特に青春18きっぷは、ローカル線走破のためにあるといってもいいくらいだ。学校の長期休業期間(夏休み、冬休み、春休み)に旅行を計画しているなら、選択肢の一つに入れてよい。


出会いを楽しむ、出会いを避ける?

車内
乗り合わせた人たちとの語らいも旅の楽しみのひとつだ
地元の人との出会いを楽しむのも旅の楽しみのひとつだ。但し、多数の通学生と出会うのはどんなものだろうか。生徒や学生で満員になると身動きができないばかりか、窓の景色も満足に見られず、日頃の通勤電車の延長になってしまう。ローカル線といえども、彼らで超満員となることはある。スケジュールの都合がつくなら、登校下校時間帯は避けた方が賢明だ。

通学する生徒たち
ローカル線の乗客といえば通学に利用する生徒たちが多い。これくらいの数なら問題ないが、ぎっしり乗り込むと車内はパニック状態になることもある
土日なら大丈夫かと思ったら、補習や部活で混雑した列車に乗り合わせた経験もあるし、昼頃なら安心かと思ったら、定期考査期間のせいで午前で下校する高校生に大挙出会ったこともある。そうなったら運命と思って諦めるしかない。もっとも、彼らの乗車時間はそれほど長くはなく、一駅ごとにさみだれ式に降りていく。何だかんだといっても、彼らが利用するから存続しているローカル線は数多い。あまり毛嫌いするとバチが当たるかもしれない。

 

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