お馴染みの885系使用の「リレーかもめ」に乗車
旅のはじまりは佐賀駅。博多駅からやってきた「リレーかもめ」に乗車する。車両は、これまで「白いかもめ」として博多~長崎を直通してきた純白のスマートな885系なので目新しさはない。佐賀駅を出ると、広大な佐賀平野を快走、嘉瀬川や牛津川を渡るのがアクセントとなり、10分ほどで長崎本線と佐世保線が分岐する駅に停車する。長らく肥前山口の駅名で列車の分割併合が行われる駅として知られてきたが、西九州新幹線開業を機に江北駅と改称された。
・885系が佐世保線に入線 長崎本線が左に分かれていき、列車は佐世保線に入る。一部の例外はあったものの、885系が佐世保線に入線するのは近年なかったことなので、新鮮な感じだ。もっとも、これからは日常的な光景となろう。
武雄温泉駅で対面乗換方式を体験
山並みが迫ってくると、列車は武雄温泉駅に滑り込んでいく。左手には高架の真新しいホームが準備され、反対側には、これから乗る西九州新幹線の「かもめ」が横付けとなっている。ホームに降りて数メートル歩けば、「かもめ」がドアを開けて待っている。・乗り換え時間は3分 対面乗換方式は、かつて九州新幹線が新八代~鹿児島中央で部分開業したときも新八代駅で「リレーつばめ」と「つばめ」相互間で行われていた。時刻表では、乗り換え時間は3分取られているので、ゆっくり歩いても乗り遅れる心配はなさそうだ。
・自由席車両独特の斬新な黄色いシート 在来線車両から新幹線車両に移ると、新幹線車両の大きさが実感できる。長崎寄りの1号車から3号車までの指定席車両は通路を挟んで2人掛けなのでゆったりしている。
後方の4号車から6号車までは、通路を挟んで2人掛けと3人掛けと言う通常の新幹線車両と同じパターンだ。自由席車両独特の黄色いシートが眩しいくらいに鮮やかで斬新な感じがする。
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