今回はKDDIだったが、2021年はNTTドコモ、2018年にはソフトバンクも同様の通信障害を起こしている。KDDI幹部は「昨年、発生したNTTドコモの教訓を生かせなかった」と悔しがった。
つまり今後も、どのキャリアでも同様のトラブルが発生する可能性は充分にあるだろう。
有効な備えは「2回線契約」。ただし条件が
来たる大規模通信障害に備えて、最も有効な対策は「2回線契約する」に尽きる。NTTドコモとKDDI、両方の回線を契約しておけば、どちらかが使えなくなっても、もう片方で通話や通信が可能だ。ただ、当然のことながら、2回線分契約することになるので、毎月の支払いも2回線分発生する。
この5年間で、各キャリアが大きな通信障害を起こしているが、1つのキャリアだけで考えれば、10年に1回、起こすかどうかの頻度でしかない。今後、10年間に1回、起きるかどうか分からない通信障害のために、毎月、2回線分の支払いをするというのは無駄な出費のような気もする。
そのため、2回線契約するのは「スマホがないと仕事にならない」「スマホがつながらないと仕事が入ってこない」という「通信障害が収入減に直結する人」だけにおすすめしたい。
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