男のこだわりグッズ

【小物王は見た】夏の展示会を徹底取材して超厳選!2022年下半期に注目したい「デスクトップアイテム」

7月は文具や雑貨の展示会の季節です。ここで紹介されたり発表される製品は、下半期の注目製品になっていきます。そこで見つけた製品の中から、2022年下半期に買いたい、デスク周りで日常的に使いたいツールや雑貨を紹介します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

7月は文具や雑貨の展示会があちこちで行われます。今回は、それらの展示会の中から、「国際文具・紙製品展」通称ISOTと、「国際雑貨EXPO」、「DESIGN TOKYO 国際デザイン製品展」、「国際インテリア雑貨EXPO」、「国際サステナブル グッズEXPO」、それに文具メーカー有志による合同展示会「FLAT#4」を回って見つけた、2022年下半期注目のデスクトップアイテムを紹介します。
 

机の上だけではない、筆記具も飾るアイテム

ペンカフ1

Fairy Tail Flowers「ペンカフ」2300円(税込)~。ハンドメイドの受注生産のため、納品まで10日~2週間かかるので注意。

小さなメーカーの面白い製品に触れられる機会が豊富な「FLAT#4」で見つけたのが、Fairy Tail Flowersの「ペンカフ」2300円(税込)~です。サキサカトウコさんのハンドメイドによる、マニキュアフラワーの植物モチーフ・パーツとワイヤーで作られたペンのためのアクセサリー。
ペンカフ2

人気商品のひとつ、季節限定品(12~2月)の「椿姫」2800円(税込)。

デザインが良く、軸の素材もキレイなペンが増えた今だからこそ使いたい、愛用のペンを飾るためのアイテムです。ガラスペンのような、シンプルな軸を飾れるのも良いですね。ハンドメイドなので、自分が付けたいと思うペンに合わせたサイズのものを作ってもらうことも可能。

また、植物モチーフなので、コーディネートも楽しめるし、ギフトにも使いやすいのです。派手過ぎず、でも十分にゴージャスなデザインも秀逸です。
オリボン アーバンジャングルキット1

サンクス「オリボン アーバンジャングルキット」2530円(税込)。紙製のポット3種と3種類のハーブの種、ココナッツ繊維でできた用土、乾燥水苔のセット。写真の「熱帯雨林の動物コレクション A」の他、ポットの柄違いで、「熱帯雨林の動物コレクション B」、「熱帯雨林の動物コレクション C」もある。

文具的なアイデアと机の上を飾るアイテムとしてのバランスが良くて気に入ってしまったのが、サンクスの「オリボン アーバンジャングルキット」2530円(税込)。オリガミ・プラントポットというコピー通り、折り紙のように組み立てて作る紙製のポット3種と3種類のハーブの種、ココナッツ繊維でできた用土、乾燥水苔がセットになった、卓上でハーブを育てるキットです。
オリボン アーバンジャングルキット2

こんな風に、盆栽のような感じでハーブを育てることができる。紙製のポットはのりもハサミも使わず折り紙のように組み立てられる。

のりもハサミも不要で簡単に組み立てられる紙製のポットのデザインがとても良くできていて、しかも机の上などに置いておくのに最適な、とてもコンパクトな大きさ。

さらに、使っている紙は木を原料とせず濡れても破れないストーンペーパーを使用。あとは太陽光と水があれば、ハーブを盆栽のように栽培できるわけです。日本の折り紙と盆栽をヒントにドイツで作られたという「オリボン」。このくらいの小さな自然を机の上に置いておきたいと思いました。
himekuri1

ケープランニング「himekuri sweets」2640円(税込)。卓上のふせん型日めくりカレンダーと、そのふせんを貼ることで完成するスイーツのブックレットのセット。

ケープランニングの卓上日めくりカレンダー「himekuri」の新製品、ブックレットが付属する「himekuri sweets」2640円(税込)も、机の上に置いておきたいアイテム。

「himekuri」は、1週間、つまり7日分の日付が入ったふせんが並んでいて、一日が過ぎると、その日のふせんをはがすというタイプの卓上カレンダーです。そのふせんのデザインモチーフがスイーツになっている製品ですが、ポイントは、付属のブックレットにあります。
himekuri2

このように、めくったふせんをブックレットに貼り付けると、スイーツのガイドブックが完成する。店舗のサイトなどに飛ぶQRコードが掲載されているなど、ブックレットとしても良くできている。

元々、ふせんになっていて、はがした後の二次利用ができるのがこの製品の面白いところ。今回、ふせん1枚に数行ずつ、小説が印刷されている「himekuri story」2200円(税込)なども発表されていましたが、この「himekuri sweets」に付属するブックレットは、はがしたふせんを所定の位置に貼ることで、スイーツのガイドブックができ上がるという仕掛け。日めくりカレンダーという昔からのアイデアを、見事に解体、リニューアルした名品だと思うのです。
 

サステナブルなマグカップとインクを採取するキット

TRIPWARE マグ1

市原製陶「TRIPWARE マグ」内径が80mmのタイプ:1650円(税込)、内径が90mmのタイプ:1980円(税込)。

書斎のデスクで仕事をすることがメインの私にとって、使いやすくてデザインの良いマグカップは、デスクトップアイテムとして欠かせない存在です。今回見つけた、市原製陶「TRIPWARE マグ」1650円(税込)~は、そのデザイン、機能共に、仕事机に良く似合う製品だと思いました。
TRIPWARE マグ2

カラーバリエーションは、キャラメル、アイボリー、水色、白、緑の5色。このようにスタッキングもできる。

何より、マグカップなのにスタッキングできるデザインと、同じデザインの蓋 770円(税込)が用意されていること、使用済み食器を細かく砕いて、従来の粘土に練り込んだリサイクル土を使っていることなど、使いたいと思わせてくれる要素がとても多いのが気に入っています。

デザインはヨシタ手工業デザイン室。カラーバリエーションは、キャラメル、アイボリー、水色、白、緑の5色で、どれもシックな良い色。
インク採集キット1

NO DETAIL IS SMALL「インク採集キット」1980円(税込)。専用紙ファイル:1冊、説明書:1冊、インク蝶:12枚、記録台紙:4枚、専用ピンシール:60枚のセット。

NO DETAIL IS SMALLの「インク採集キット」1980円(税込)も、面白いアイデアだと思った商品のひとつ。インクブームは、インクを、単に文字や絵を描くための液体という存在から、コレクションの対象へと変化させ、自分が持っているインクの見本帳を作るなどの楽しみも生み出しました。そのインクの見本帳を蝶の採集に見立てたのが、この製品。
インク採集キット2

このように、インクを吸った紙の蝶をファイリングして、インクの見本帳を作ることができる。

要するに、蝶の形に切った紙と、それらをファイリングする台紙とファイルをセットにしたものですが、専用ろ紙で作られた蝶は、インクに端を浸すだけで、インクが紙に染み出してクロマトグラフィーが始まります。その結果、思わぬ模様ができ上がったり、色彩が変化したりと、インクが持つポテンシャルを十分に観察できるわけです。それらをファイリングすれば、独自のインクの見本帳が完成します。
Primario ルーペ45

TAKEDA DESIGN PROJECT/PRIMARIO「Primario ルーペ45」5500円(税込)。アルミ製。レンズはアクリルレンズで約2.5倍の倍率。

あと、これは、新製品でなく、ロングセラーの名品ですが、今回、「DESIGN TOKYO 国際デザイン製品展」でも展示されていたこともあり、また筆者が長く愛用している製品なので、ついでに紹介しておきます。

プロダクトデザイナーの秋田道夫氏のデザインによるTAKEDA DESIGN PROJECTの「Primario ルーペ45」5500円(税込)です。シンプルな形ですが、3本足は光をよく取り込み、本などの上にポンと置くだけで、その部分が拡大できます。スマホやタブレットの上に置いても使えるし、机の上がスタイリッシュになる気がするので愛用しています。この約W49×D49×H40mm、23gというサイズ感が、とても扱いやすいのです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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