資産運用

老後資金を現金と投資商品で貯めています。比率は、年齢に応じて見直すべき?

お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、年齢に応じて資産配分を見直すべきかについてです。専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。

深野 康彦

深野 康彦

お金の悩みに答えるマネープランクリニック ガイド

業界歴30年以上となり、FPのなかでもベテランの域に。さまざまなメディアを通じて、家計管理の重要性や投資の啓蒙など、お金周り全般に関する情報を発信しています。 好評連載『マネープランクリニック』にて、ユーザーからの相談に長続きできる無理のない家計管理法をアドバイスしています。

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お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、年齢に応じて資産配分を見直すべきかについてです。専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:老後資金を現金4割、投資商品6割で貯めています。年齢に応じて比率を変えるべきでしょうか?

「現在、老後資金を現金4割、貯蓄目的の保険でドル建てと日本円で約5割、金、iDeCo、つみたてNISAで1割、準備しています。今後、この比率をどう変えていけばいいですか?」(さくらさん)
 
老後資金の、現金と投資商品の比率はどのくらいが理想?

老後資金の、現金と投資商品の比率はどのくらいが理想?

 

A:50代以降は投資商品の比率を下げる検討を

通常、年齢を重ねるとリスクはなるべく避けたいものです。今の資産割合だと、5年後、10年後にはややリスク過多になります。理想的なのは、50代のうちに現金と投資商品を半々にし、60代になる頃には現金を6割、投資商品が4割ぐらいのイメージでしょうか。
 
あとはどのような商品を運用しているかにもよりますが、ドル建て保険は、見えないコストが大きく、残念ながら貯蓄性があまりないんですよ。また、iDeCoやつみたてNISAのように節税効果もほとんどありません。
 
それを考えると、もしドル建て保険をやっている場合は、少し減額する、あるいは払い済みにして、iDeCoやつみたてNISAを目いっぱいまでやった方が節税効果も得られ、メリットが大きいといえます。
 
あとは金ですが、1割を上限にして過度に持たないことが重要ですね。「有事の金」といわれているように、平時の場合だとあまり光り輝かないですので。
 
それと、やっぱり何かあったときに保険などはすぐに現金化が難しいし、iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、一定の割合で常に現金を持っておくことも大切です。

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