Q:老後資金を現金4割、投資商品6割で貯めています。年齢に応じて比率を変えるべきでしょうか?
「現在、老後資金を現金4割、貯蓄目的の保険でドル建てと日本円で約5割、金、iDeCo、つみたてNISAで1割、準備しています。今後、この比率をどう変えていけばいいですか?」(さくらさん)老後資金の、現金と投資商品の比率はどのくらいが理想?
A:50代以降は投資商品の比率を下げる検討を
通常、年齢を重ねるとリスクはなるべく避けたいものです。今の資産割合だと、5年後、10年後にはややリスク過多になります。理想的なのは、50代のうちに現金と投資商品を半々にし、60代になる頃には現金を6割、投資商品が4割ぐらいのイメージでしょうか。あとはどのような商品を運用しているかにもよりますが、ドル建て保険は、見えないコストが大きく、残念ながら貯蓄性があまりないんですよ。また、iDeCoやつみたてNISAのように節税効果もほとんどありません。
それを考えると、もしドル建て保険をやっている場合は、少し減額する、あるいは払い済みにして、iDeCoやつみたてNISAを目いっぱいまでやった方が節税効果も得られ、メリットが大きいといえます。
あとは金ですが、1割を上限にして過度に持たないことが重要ですね。「有事の金」といわれているように、平時の場合だとあまり光り輝かないですので。
それと、やっぱり何かあったときに保険などはすぐに現金化が難しいし、iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、一定の割合で常に現金を持っておくことも大切です。
※専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。