年金・老後のお金クリニック

老後が目前に迫っています。どんな商品で運用したらいいの?

お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、老後が迫っているときの運用先についてです。専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。

深野 康彦

執筆者:深野 康彦

お金の悩みに答えるマネープランクリニックガイド

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お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、老後が迫っているときの運用先についてです。専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:老後が目前。運用するなら、何に投資すればいいですか?

「運用を始めたいのですが、老後が目前に迫っています。どのような商品を選べばよいのでしょうか。積立と、まとまった資金がある場合で教えてください」(匿名希望)
 
老後が目前に迫ってきました。どんな商品でお金を増やせばいい?

老後が目前に迫ってきました。どんな商品でお金を増やせばいい?

 

A:つみたてNISAで、海外株式指数に連動する投信、中でも全世界の株式に投資するインデックスファンドを積み立ててみましょう

老後が迫っているとのこと、現在は50代後半でしょうか。運用先として、注目されるのはiDeCo(確定拠出年金制度)です。iDeCoでは拠出額が全額所得控除となり、節税効果は大きいです。現行の制度では60歳になるまでですが、2022年5月から65歳になるまで、拠出できるようになります。ただし、相談者のように現役で働く期間があと数年では、うまみがないかもしれません。

その場合は、年齢制限がなく、積み立てできる期間が長い「つみたてNISA」に注目してみましょう。つみたてNISA制度は、年間40万円までの積立で得られた利益が最長20年間にわたり非課税となります。利用する証券会社などで、長期の積立に適した、販売手数料が無料(ノーロード)、信託報酬の安い投資信託(ファンド)を選択できます。

つみたてNISAで選択したい商品は、海外株式指数に連動する投信、中でも全世界の株式に投資する指数(MSCIオール・カントリー)に連動するインデックスファンドです。あるいは先進国の株式指数(MSCIコクサイ・インデックス)に連動するファンドをコツコツと積み立てていくだけでもいいと思います。

私は日本株の指数(日経平均株価・またはTOPIX)に連動する投信は買わなくてもいいと思っています。なぜなら日本人であれば、たいていの場合は日本企業に勤めて収入を得て、日本円で貯蓄をしているわけです。日本の景気が良くなれば給与収入も増えるでしょうし、不景気になれば、給与収入が減ってしまう。日本の景気動向に大きく影響を受けるので、つまり日本株に投資しているのと同じことといえます。リスクを分散するためにも、運用先として海外に目を向けてみましょう。

※専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。

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