Q:年金はもらいたい年齢で請求すれば、受給できるんでしょうか?
「今65歳を超えていますが、仕事が忙しく年金請求等はしていません。年金について働いている間は放置しておいて、もらいたい年齢が近づいてきてから年金窓口等に行けば、年金受給はできるんでしょうか? また『ねんきん定期便』の年金額が間違っていますが、そのときに修正してもらえますか?」(匿名希望)年金はもらいたいタイミングで請求すればいいの?
A:65歳から年金受給権が発生する場合は、70歳になるまでに年金の請求を行いましょう
「ねんきん定期便」の金額が間違っているとしたら問題です。すぐに年金機構に問い合わせをして、年金額が間違っている旨を伝えたほうがいいでしょう。65歳になる3カ月前に「年金請求書」が郵送されてきたかと思います。まず書類がきているかどうかは確認してください。届いていない場合は『ねんきんダイヤル』に問い合わせをしてみましょう。また年金請求の期限ですが、年金請求書をそのまま返送しないと、自動的に繰下げ受給を選ぶことになります。2022年4月から繰下げ受給は75歳まで可能となりました。
では75歳までに年金請求をすればいいのかというと、年金を受給する権利には原則として、5年の時効があります。例えば、65歳から年金受給権が発生する場合は、70歳になるまでに年金の請求を行いましょう。ただし、相談者が昔会社員だった等で厚生年金に加入していた期間が1年以上ある場合は、60代前半でもらえる「特別支給の老齢厚生年金」を受け取れることがあります。この「特別支給の老齢厚生年金」についても、5年の時効がありますので、間に合うように請求をしたほうがいいでしょう。
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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)