その中から今回は、オールアバウトが実施した「老後のお金の不安や悩み」についてのアンケート結果をもとに、お話しいただいた内容をお届けします!
老後のお金で一番多かった不安や悩みは?
井戸:寿命が延びているということで、多くの人が老後に不安を抱えていますよね。オールアバウトが、全国の40代以上の約600人に「老後のお金の不安や悩み」を聞いたアンケート結果がこちらです。 井戸:年代を問わず、不安や悩みのベスト3は「年金以外の収入源が欲しい」「今の資産や受給する年金では生活費をまかなえそうにない」「万が一に備える貯蓄が足りない・貯まらない」など、昔から変わらないですね。中野:ワンパターンですよね。
井戸:25年ぐらいFPをしているんですけど、ずっと一緒なんですよ。具体的に何をしたらいいのかというのが、わからないんだなと……。
不安だからと言って、とりあえず預金するんですよね。お金を投資して育てるというような考え方が、なかなか根付いていませんよね? どうしても50代ぐらいの方だと、「投資は怖いもの」と思い込んでいらっしゃる方も多いですし……。
運用するかしないで、いくら差がつく?
井戸:こちらは月5万円を30年間、普通預金をした場合の資産推移データになります。元本は増えても、運用収益がほとんどないため、総額が大きく増えていません。 井戸:一方、こちらは月5万円を30年間、積立投資した場合になります。年利は5%と仮定しました。5%って、そんなに高くないですよね? 中野:5%って、高すぎじゃないですかっ?という人もいます。しかし、長期的に株式市場を遡ってみると、平均6~7%くらいのリターンで大きくなっているんです。なので長期的な投資のリターンを5%と仮定するのは、全然おかしくないと思います。井戸:データを比較してみると、ずいぶん違いますよね。月5万円を積立投資した場合、30年経つと元本が1800万円で運用収益が2361万円となり、かなりお金を増やすことができるということがわかりますね。
――30年後、こんなにも資産額に差がついてしまうわけですね……。ある程度お金が貯まったら運用を始めてみる!というのも、老後のお金の不安や悩みを解決する一手になるのではないでしょうか。
また、動画では井戸さんと中野さんが、「50代からの老後資金の増やし方」について詳しく解説してくれているので、ぜひご覧ください!
セゾン投信 代表取締役会長CEO:中野 晴啓(なかの・はるひろ)
1987年、株式会社クレディセゾンへ入社。関連会社にて資金運用業務に従事。投資顧問事業の立ち上げ運用責任者としてグループ資金の運用や海外契約資産等の運用アドバイスなどを手がけた後、2006年セゾン投信株式会社を設立。
マネープラン・もらえるお金ガイド:井戸 美枝(いど・みえ)
関西と東京に事務所を持つ、CFP・社会保険労務士。経済エッセイストとしても活動し、生活に身近な経済問題をはじめ、年金・社会保障問題を専門とする。講演や執筆、テレビ、ラジオなどにも多数出演。