年金・老後のお金クリニック/年金収入と確定申告についてのQA

年金収入のみがある場合、確定申告するとお金が戻るのは、どんな人?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は編集部が設定したケースに専門家が回答します。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は編集部が設定したケースに専門家が回答します。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金生活者で、確定申告するとお金が戻るのは、どんな人?

●編集部が設定した以下のケースに専門家が回答します。

「収入は年金だけの場合、確定申告するとお金が戻るのは、どんな人か? 65歳で年金収入は240万円ほどの場合はお金が戻るのか?」
 
年金収入だけがある場合、確定申告が必要?

年金収入だけがある場合、確定申告が必要?

 

A:医療費控除や寄附金控除等の所得控除・税額控除に該当するものがある人です

年金を受給している人は「確定申告不要制度」があり、そもそも年金の収入400万円以下の人では確定申告が不要となります。65歳以上であれば、110万円の公的年金等控除額や基礎控除、各種控除額を引いて計算し、所得税の納付が必要になる場合、原則として一定の金額が年金から天引きされます。ただし、次のような所得控除・税額控除がある場合は、確定申告をすると税金が還付されることがあります。

【1】医療費控除
年間(1月1日~12月31日)で10万円超の医療費を支払った人は10万円を超えた金額、総所得金額等200万円未満の人は総所得金額等の5%を超えた金額が、医療費控除の対象。

【2】社会保険料控除または生命保険料控除
健康保険・国民年金・厚生年金の保険料や、生命保険料を支払っている場合。

【3】雑損控除
災害や盗難等の被害に遭った場合。

【4】住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)
住宅ローンを利用してマイホームの新築、購入、リフォームした場合で一定の要件を満たす場合。

【5】寄附金控除
国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、「特定寄附金」を支出した場合。

思い当たる人は、確定申告をすることで税金が戻ってくることがあります。それぞれ条件がありますので、税務署等に確認してみましょう。
 

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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