老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金暮らしの支出についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:年金生活で、家計を苦しめる支出って何?

「年金生活に入ったときに、家計にとって苦しい支出って何ですか? 自分は賃貸暮らしです」(53歳)
 
年金生活で家計にとって負担が大きい支出って何

年金生活で家計にとって負担が大きい支出って何?

 

A:賃貸暮らしであれば、家賃などの住居費、食費、医療費です

年金生活になると現役世代と比べて収入が減少しますので、どんな費用が多く必要になるのかを把握しておきましょう。総務省が毎年行う『家計調査』では高齢夫婦無職世帯の収支を公表しており、コロナ前の2019年の結果では、月の支出は消費支出で約24万円です。

もちろん、夫婦の収入や持ち家、賃貸等、生活環境が異なりますので、支出の内訳や金額は変わってくると思います。支出額が多いものとしては食費が約27%、交通費が約12%、教養娯楽費が約10%、保険医療費が約7%との調査結果があります。相談者のように賃貸暮らしの人は、地域にもよりますが、家賃としての住居費の占める割合が、一番多くなりがちです。

さらに高齢になるほど病気やけがのリスクは高まり、保険医療費の占める割合は年々、多くなる可能性があります。健康保険が適用されることで、自己負担額が軽減されるとはいうものの、入院の長期化やケアを受けるための費用など、意外なところでお金が必要になります。

また、退職すると時間に余裕ができますので、外食や旅行、習い事などの趣味を楽しむ費用・交通費が、予想以上にかかることもあります。何も考えず現役時代同様に支出していくと、赤字家計になる可能性が高くなります。今のうちに削れる支出・削れない支出を見直しておきましょう。

生活に欠かせない支出の中でも、ストレスなく支出を削減できる項目があります。賃貸暮らしの相談者の場合は、住まいのダウンサイジング、格安スマホへの切り替え、保険内容の見直しをしてみてはいかがでしょうか。また支出の削減と同時に、できるだけ健康で長く働いて、楽しむための小遣い程度の収入を得る方法も考えてみるといいと思います。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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