年金・老後のお金クリニック/厚生年金加入・厚生年金保険料についてのQA

66歳からパート。厚生年金保険料を月1万2000円納めていますが、将来、受け取る年金にプラスされるの?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、66歳でパートとして厚生年金保険料を納めたら将来、年金として受け取れるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。​​​​​​​

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、66歳でパートとして厚生年金保険料を納めたら将来、年金として受け取れるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:66歳から納めた厚生年金保険料は、将来、年金にプラスされますか?

「66歳から年金を月額11万円ほどもらいながら、パートで給与(手取り)11万円くらいもらっています。厚生年金保険料も月1万2000円くらい納めていますが、納めた厚生年金は後でプラスされて受け取れますか?」(DAIdaiさん)
 
66歳で納めた厚生年金保険料は、将来の年金に反映される?

66歳で納めた厚生年金保険料は、将来の年金に反映される?

 

A:将来受け取る老齢厚生年金額にプラスされます

老齢厚生年金の受給額は、収入(平均標準報酬月額、平均標準報酬額)と、厚生年金に加入していた期間(被保険者期間)によって計算されます。

相談者が66歳からパートで月11万円の収入で厚生年金に加入すると、加入期間が長くなるほど受け取れる老齢厚生年金額が増えることになります。例えば、相談者が66歳から70歳に到達する前までの4年間厚生年金に加入した場合にプラスされる金額を計算してみたいと思います。

11万円×5.769/1000×48カ月(4年間)≒3万460円(年間)となります。1カ月あたり約2538円の老齢厚生年金額が増えるということです(従前額保障にての計算方法。スライド率等については省略。乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用)。
※経過的加算に関しては考慮していません

このプラスされた年金額を一生涯受け取れます。また、相談者のように、老齢厚生年金をもらいながら厚生年金に加入して働いている場合、前年9月から当年8月まで働いた1年分の厚生年金保険料分は、毎年10月分の老齢厚生年金額から反映されることになります。実際に、反映された10月分の老齢厚生年金額を受け取れるのは12月15日となります(10月、11月分の年金が、12月に支払われます)。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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