食べきれないパセリやバジル…ハーブ・香草を余らせない方法はある?
パセリやバジルなどの香草は生のままでは日持ちしませんが、ペースト状にして冷凍することもできます
今回は香草を長持ちさせる上手な保存法と、とても便利な消費ワザをご紹介します。
パセリ・バジルなどを長持ちさせる保存法…冷蔵・冷凍のコツ
香草をそのまま長持ちさせたい場合、上手に冷蔵保存か冷凍保存しましょう。冷蔵保存する場合は、生け花の要領で水を吸い上げられるようにコップなどに入れた状態で冷蔵庫に保存します。1週間程度は保存できるものが多いです。茎が短く水に浸かるほどの長さがない場合は、濡らしたキッチンペーパーに包んでジップ付きの袋に入れて冷蔵保存しましょう。この方法でも4~5日は新鮮な状態で保存できます。
ただしタイムは水につけてはいけません。そのままジップのついた袋に入れ、乾燥を防いで冷蔵保存した方が向いています。注意してくださいね。
冷凍するほうが長く保存はできますが、肝心の風味が変わってしまいます。冷凍保存する場合は、料理にそのまま利用できる状態まで調理をした後、冷凍用密閉保存袋に入れて保存するのがよいでしょう。1か月程度は保存可能とされています。調理の際は、解凍する必要はありません。凍ったまま料理に使ってください。
風味を大切にしたい場合はやはり生の状態で、保存できる期間は少し短くなってしまいますが、冷蔵保存をおすすめします。
香草を大量消費する方法……香草パン粉やドレッシングに加工!
香草自体をメインの食材とする料理はほとんどありません。パクチーなどはトッピングの量を増やし、いわゆる「マシマシ」の状態にして大量消費してしまう方法もありますが、香草はその名の通りとても香りが強いため、使い過ぎると香りが強くなりすぎたり、せっかくのお料理の繊細な風味が台無しになってしまったりするリスクもあります。そんな時におすすめなのが、香草パン粉やドレッシングなどを作って保存期間を延ばしながら、日々の食卓で消費していく方法です。
■香草パン粉(ペルシヤード)
パン粉にニンニクとオリーブオイル、ハーブを混ぜて細かく砕いたものです。フランス料理では、ペルシヤードと呼ばれます。フランスではパセリを使って作ることが多いようですが、合わせる食材によって他の香草で作っても風味が変わって面白いと思います。
■香草ドレッシング
植物油と酢を1:1で混ぜ合わせます。ここに好みの分量で香草とタマネギをみじん切りにしたものを加えて混ぜ、砂糖や塩で味付けすれば香草ドレッシングの出来上がりです。香草の種類によって様々な味が楽しめます。香草を刻んで調味料類と混ぜ合わせるだけで、いつもの料理がおしゃれになります。
■香草ペースト
香草、ニンニク、粉チーズ、松の実、オリーブオイル、塩を混ぜあわせてペースト状にします。冷凍パックに入れて空気を抜いて冷凍庫に保存すると長持ちしますが、使いかけのものは、冷蔵庫で1週間程度であれば保存可能とされていますが、保存の際にはビンに入れて表面がかぶる程度のオリーブオイルを加えておくと表面の変色が防げます。ピザやパスタソースの材料として使ったり、肉や魚のソースとして使うのもおすすめです。
■香草バター
香草、ニンニク、玉ねぎをみじん切りにして、バターと混ぜあわせます。有塩バターを使えば、バターの塩味が効いて美味しくなります。鶏肉ソテーやホタテソテーのソース、蒸かしたジャガイモにつけても美味しいです。
■ハーブティ
生の香草はハーブティにして楽しめるものもあります。 その他、カクテルの添えにも使えます。いろいろな料理に上手に取り入れて、香草を楽しみましょう。
使い切りや保存方法が面倒な人は室内で育てる方法も
さらに究極の保存方法をお伝えします。香味野菜を複数年にわたって育てるのは大きな庭などがなければ難しいと言われていますが、1シーズンで食べきる程度の香草であれば、室内で育てられるものもあります。よく使う香草は鉢ごと購入し、使うたびに少しずつ収穫するのも一案です。香草を使うと、お家ごはんに高級感やおしゃれ感が出ます。いつもと違うお家ごはんを楽しみたい時などは、ぜひ上手に活用してくださいね。
■参考サイト
- [パセリ&バジルの保存]冷蔵と冷凍のコツを覚えて使いきる!(カゴメ)
- [薬味野菜の保存]ショウガやしそ、みょうがの長期保存のコツ(カゴメ)
- タイム・保存方法と食べ方、楽しみ方(旬の食材百科)
- 【パクチーの保存】は冷凍がおすすめ! 香りと鮮度をキープするテクニック(ニチレイ ほほえみごはん)