年金・老後のお金クリニック/将来もらえる老齢年金の受給額についてのQA

年収100万円の人は、将来年金をいくらもらえる?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年収100万円の人は将来、年金をいくらもらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年収100万円の人は将来、年金をいくらもらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:ずっと年収100万円の人が将来もらえる年金額は?

「年収100万円ほどの人は、将来年金をいくらもらえますか?」(アルバイト・20代)
 
年収100万円だと将来もらえる年金額はいくら?

年収100万円だと将来もらえる年金額はいくら?

 

A:国民年金の未納期間や免除期間が全くない場合は、年額77万7800円(令和4年度)受け取れます

公的年金には、
  • 国民年金に加入していた人(日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべて人が国民年金に加入する)が、受給資格を満たすと受け取れる「老齢基礎年金」
  • 会社員、公務員等、厚生年金に加入していた人が加入歴に応じて受け取れる「老齢厚生年金」
があります。

相談者のようにアルバイトで働いている人でも、一定基準を満たして働くと、厚生年金に加入することができ、老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金も受け取ることができます。厚生年金に加入するためには、賃金(月額8万8000円以上)、労働時間(週の所定労働時間20時間以上)、雇用期間(1年以上が見込まれること)、という要件があり、学生は除外されます。

その他、短時間労働者を除く被保険者の総数が常時500人超の事業所で働いている人が対象になります。2022年(令和4年)10月に常時100人超規模、2024年(令和6年)10月に常時50人超規模と徐々に加入できる範囲が広がるようになります。雇用期間の要件も、現行では1年以上とされていますが、フルタイムの人同様に2カ月超が見込まれることになります。

相談者のような年収100万円の人は、およそ月額8万3000円の賃金となりますので、厚生年金に加入できず、老齢基礎年金のみとなります。その老齢基礎年金がいくら受け取れるかですが、国民年金の加入期間(20歳以上60歳未満)である40年間(480カ月)に、未納期間や免除期間が全くない人は、老齢基礎年金が満額77万7800円(令和4年度)、受け取れます。

なお年収100万円の人(月額8万3000円の賃金の人)は、今後、月額5000円以上賃金を増やすこと(月額8万8000円以上にする)ができれば、厚生年金に加入できる可能性もあります。

厚生年金に加入すると、厚生年金保険料を負担しなければならないので、手取り金額が少なくなりますが、厚生年金保険料は会社が半分負担してくれますし、将来受け取れる年金も多くなります。障害年金や遺族年金についても、厚生年金加入にはメリットがありますので、これからの働き方について検討してみましょう。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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