銀行・郵便局

自分の使っている銀行が合併したら預金はどうなる? 気を付けたいこと

お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、銀行が合併したときに気を付けたいことです。専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。

All About 編集部

お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は、銀行が合併したときに気を付けたいことです。専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:銀行が合併したら、何に気を付ければいい?

「自分の使っている銀行が別の銀行と合併したら何に気を付けたらいいですか?」(40代・会社員)
 

A:銀行が合併した場合は、ペイオフ(預金保険制度)に注意しましょう

平成元年以降、金融機関のグループ再編などが相次ぎました。銀行が合併した場合、気を付けたいことはペイオフ(預金保険制度)です。

ペイオフ(預金保険制度)とは、万が一金融機関が破綻した場合、1つの金融機関に預けた1000万円までと破綻日までの利息等は、その金融機関が破綻しても保護されるというものです。

銀行の再編がおこなわれると、複数の銀行の預金が合算される場合と、されない場合があります。例えば、同じ名義で、2つの銀行にそれぞれ1000万円の定期預金をしている場合、2つの銀行が合併されて、新しい銀行になった場合には、それぞれの預金が合算されて、新しい銀行の定期預金が2000万円になります。つまり1000万円は保護されないことになってしまいます。

特例措置として、金融機関が合併を行ったり、営業(事業)のすべてを譲り受けた場合には、合併等の後1年間に限って、保護される預金等の範囲は、預金者1人あたり「1000万円×合併等に関わった金融機関の数(例えば、2行合併の場合は、1000万円×2=2000万円)」とその利息等となります。

また、預金が合算されない場合もあります。例えば、複数の銀行が、別会社をホールディング形式(持ち株会社)で立ち上げて、複数の銀行がその傘下に入る場合は、1つのグループに属することになるからです。

銀行が合併すると、店舗の統合、廃店などをする場合もあり、店番が変更になることもあります。給与振込や家賃振込等、各種振込の受取口座として利用している場合には、振込依頼人(勤務先や取引先等)に新しい店番が必要になることもあります。早めに確認をしておきましょう。

※専門家に質問したい人は、コメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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