老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、国民年金を1年間支払わないと、将来もらえる年金がいくら減るのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

 

Q:1年間年金を支払わないと、将来もらえる年金はいくら減額されますか?


「国民年金を1年間、未払いにすると、将来もらえる年金は、いくら減るのですか?」(相談者)
 

A:65歳から受け取れる老齢基礎年金額が、1627円(月額)減額されます

老齢基礎年金は、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上ある場合に、65歳から受け取ることができます。20歳から60歳になるまでの40年間、未納期間が全くなく、全期間保険料を納めると、65歳から満額78万900円(令和3年4月分から)受け取ることができます。

相談者のように未納期間があると、年金額の計算の対象期間になりませんので、この満額を受け取ることができず、未納期間分減額された年金額を受け取ることになります。相談者の未納期間が、免除申請や猶予申請をしていた場合には、年金の一部を受け取ることができます。

令和3年度の年金額の計算式
78万900円×{保険料納付月数+(全額免除月数×4/8)+(1/4免除月数×5/8)+(半額免除月数×6/8)+(3/4免除月数×7/8)}/40年(加入可能年数)×12か月

免除・猶予申請をせず、1年間未納の場合の年金額は……
78万900円(年額)×(480カ月-12カ月)/480カ月=およそ76万1378円(年額)となります。

つまり、年額1万9522円、月額1627円の減額された年金額を一生涯受け取ることになります。1年間だけで考えると、大きな金額ではないかもしれませんが、高齢化により年金を受け取る期間が長くなっています。受け取り期間が長くなるほど、減額された年金額の影響が多くなります。10年間で19万5220円が減ってしまうということになります。

例えば、令和3年4月~令和4年3月分の国民年金保険料は、1万6610円(月額)です。国民年金保険料は、保険料の納期限(納付月の翌月末)から2年間納付することができます。未納期間の保険料を今から納付できるか確認してみるのもいいと思います。


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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
 

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