老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、特別支給の老齢厚生年金をもらい始めたら、厚生年金加入はどうなるのかについてです。年金の質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:特別支給の老齢年金をもらい始めたら、厚生年金には加入できなくなる?

「特別支給の老齢年金をもらい出すと、今加入している厚生年金は脱退しなくてはいけないのですか ?」(ぽむぽむさん)
 

A:年金を受け取りながら、厚生年金に加入できます

特別支給の老齢厚生年金を受け取ることができる人とは、60歳以上の方で、老齢基礎年金の受給資格期間(10年)があり、厚生年金保険等の加入期間が1年以上ある、男性は昭和36年4月1日以前に生まれ、女性は昭和41年4月1日以前に生まれた人です。

特別支給の老齢厚生年金は、生年月日と性別により受給開始年齢が変わりますが、60歳から65歳の間に受け取ることができます。特別支給の老齢厚生年金を受け取りながら、企業などで働いて厚生年金に加入することができます。

60歳以上65歳未満で、厚生年金保険に加入しながら特別支給の老齢厚生年金を受けるときは、毎月の年金額(基本月額) と給与(総報酬月額相当額) の合計金額によって、年金額が支給停止(全部または一部)される場合があります。

相談者のように、働きながら、受け取る年金を在職老齢年金といいます。2021年(令和3年)現在では、年金月額と給与の合計金額が28万円を超えると、年金額が支給停止(一部または全額)されますが、2022年(令和4年)4月から、支給停止される基準が、28万円から47万円に緩和されます。令和4年4月以降は、給与と毎月の年金額の合計額が、28万円から47万円の人は、年金が支給停止されなくなります。

給与をもらうことによって、厚生年金に加入し、年金が一部支給停止になるかもしれませんが、厚生年金に加入すると、厚生年金保険料を支払うことになりますので、将来受け取れる年金が増えることにもつながります。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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