Q:確定拠出年金は何歳から何歳までもらえますか?
「私は会社で確定拠出年金をやっています。この年金は何歳から何歳までもらえますか?」(20代・会社員)A:原則、60歳から70歳に到達するまでの間に受給を開始します
確定拠出年金には、企業型確定拠出年金(企業型DC)と個人型確定拠出年金(iDeCo)と2つあります。企業型確定拠出年金とは、企業が掛金を積み立て(拠出)て、従業員(加入者)が運用を行う制度です。企業型確定拠出年金にはマッチング拠出の制度があり、企業の掛金に従業員が掛金を上乗せすることもできます(マッチング拠出を採用していない企業もあります)。個人型確定拠出年金(iDeCo)は、自分で申し込みをして掛金を拠出して自分で運用します。
企業型・個人型のいずれも、原則60歳から70歳の間で受給開始時期を選択できます。令和4年(2022年)4月以降は、受給開始時期の上限年齢が75歳に引き上げられます。60歳から年金を受け取るためには、通算の加入者等期間が10年以上必要です。通算加入者等期間が10年に満たない場合は、受給開始年齢が繰り下げられます。
確定拠出年金を受け取る方法は、【1】一時金として受け取る【2】年金として受け取る【3】一時金と年金を組み合わせて受け取るという3つの方法から選択することができます。
【1】一時金として受け取る場合は、原則60歳に到達してから70歳に到達するまでに受け取れます。
【2】年金として受け取る場合には、5年以上20年以下の有期年金として60歳から70歳に到達するまでの間に 運営管理機関が定める方法で受け取ることができます。
【3】組み合わせて受け取る場合には、原則60歳に到達した時に一部を一時金として受け取り、残りの資産を年金で受け取ることができる方法が選択できます。
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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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