老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、「高年齢雇用継続給付」をもらえる人の条件についてです。
 

Q:私は「高年齢雇用継続給付」をもらえますか?

「私は59歳の男性。会社員として働いてきました。60歳以降も、同じ会社に雇用してもらえそうです。働き続けると『高年齢雇用継続給付』というものがもらえると聞いたのですが、私ももらえるのでしょうか? 60歳以降は嘱託となり、収入は半分になる予定です」(愛知県・59歳)
 

A:高年齢雇用継続基本給付金を受け取れます

高年齢雇用継続給付には、高年齢雇用継続基本給付金と、高年齢再就職給付金があります。相談者は、継続して同じ会社で仕事をするので、高年齢雇用継続基本給付金の対象になります。

高年齢雇用継続基本給付金は、60歳以上65歳未満の人で、雇用保険の加入期間が5年以上ある人が、基本手当(雇用保険の失業等給付)を受け取っていない人を対象としている給付金です。原則として、60歳時点の賃金と比較して、60歳以後の賃金が、60歳時点の給与の75%未満に低下した状態で働いている場合が対象です。

高年齢雇用継続基本給付金を受けることができる期間は、60歳に到達した月から65歳に達する月までですが、各月の初日から末日まで雇用保険の被保険者であることが必要です。

60歳到達日とは、60歳の誕生日の前日です。例えば、10月12日が誕生日の人は、10月11日となります。高年齢雇用継続給付は、60歳到達以降の賃金が61%以下に低下すると、実際に支払われた賃金額の最大15%の給付金が支給されます。例えば、60歳到達時の賃金月額が30万円の人の1カ月の支給額目安は次のとおりです。

【1】支給対象月に支払われた賃金が26万円のとき……60歳到達時の賃金の75%未満に低下していませんので、支給されません。
【2】支給対象月に支払われた賃金が20万円のとき……低下率が66.67%で61%を超えていますので、支給額は1万6340円です。
【3】支給対象月に支払われた賃金が18万円のとき……低下率が60%ですので、支給額は2万7000円です。

高年齢雇用継続給付の給付額によって、在職老齢年金の一部が支給停止される場合がありますので注意をしておきましょう。
  

※年金プチ相談コーナーに取り上げて欲しい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
 

【抽選で10名にAmazonギフト券1000円分プレゼント】All Aboutで「お金」について、アンケートを実施中です!
回答いただいた内容をAll About記事企画の参考にさせていただきます
※2021/9/1~2021/9/30まで

「毎月の家計についてのアンケート」に回答する

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。