ボーナスシーズンに気を付けたい、気のゆるみ
ボーナスの時期が近づくと「何に使おうか?」とウキウキする人もいるのではないでしょうか。三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が発表した『2021年夏のボーナス見通し』によると、民間企業の夏のボーナスの1人当たり平均支給額は37万4654円、前年比マイナス2.3%という予測がでています。いつの間にかボーナスが消えていた?
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2021/04/news_release_210407.pdf
【注意点1】クレジットカードのボーナス払い
毎月の生活費が赤字だからとクレジットカードの「ボーナス払い」にしていませんか。「手数料が無料だから」と気軽に利用することは気を付けなければなりません。毎月の負債をボーナスでカバーするような家計になっている場合は、まず毎月の収支を黒字化させることが必要です。クレジットカードのボーナス払いは、できるだけなくすよう心がけたいものです。【注意点2】特に決めておらず、気づいたら消えていってしまう
毎回のボーナスを「なんとなく使っている」「ちょこちょこ使っている」という人も多いのではないでしょうか。このような人は、ボーナスを今回こそは貯金したい、と思う気持ちはあるものの具体的な金額を決めて取り分けていないので、気づいた時にはなくなっていたという残念なことになりかねません。【注意点3】衝動買い・贅沢品の購入・ゴージャスな旅行
自分へのご褒美がいけないということではありません。あらかじめ使う目的別にボーナスの割合(予算)を決めておきましょう。自分へのご褒美は、これから充実した生活をするためにも必要ですので、しっかりと管理しましょう。【注意点4】ボーナス全額を使って投資・リスクのある金融商品を買う
今は空前の投資ブームです。政府も資産運用を推奨していますが、特に投資経験が少ない人に注意してほしいことは、まわりの儲け話につられてボーナスの全額を投資してしまうことです。投資経験が乏しい人は、ボーナス支給額の1~2割くらいをめどに、あくまでも損失しても生活に困らない金額以内で投資するようにしましょう。【注意点5】まだ使える家電があるのに、買い替えてしまう
まだ家電が使えるにもかかわらず、気が大きくなって買い替えてしまうケースには注意したいものです。家電製品は新機能がついた商品がたびたび発売されます。今使っている家電が古すぎて電気代がかかるなどで、光熱費の削減効果が見込めるとき以外は、使える家電を買い替える前に、慎重に考えましょう。コロナ禍の長期化でますます重要となるボーナスの使い道
理想的な使い道とは、年代・ボーナスの支給額によっても異なりますが、20~30代の人は、貯蓄と自己投資もぜひしていただきたいと思いますし、40~50代の人は、教育費や住宅ローンの返済にあてるのもいいでしょう。60代前後で、教育費や住宅ローンの返済もなくなった人は、これからの老後資金として貯蓄しておきたいものです。コロナ禍が長引く今は、ボーナスの使い方には特に慎重になってほしいと思います。収入が減少してしまった人も多いと思いますが、ボーナスの時期はお金の使い方を見直す貴重な機会なのです。しっかりお金の使い道をコントロールし、月々の給与でやりくりできるような家計にしていきましょう。
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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