山手西洋館などの横浜観光の際に、おすすめしたいケーキ屋さんが2020年6月にオープンしました。
JR石川町駅からイタリア山庭園に向かう大丸谷坂を少し上ったところにある「Bouquet d'espoir(ブーケデスポワール)」です。目印は、ピンクの壁面とイエローの扉。
テレビ番組でも紹介されたことのある「ショートメリメロ」は、とろける食感のスポンジが特徴的でイチオシ!
「盛りだくさん」を意味する「メリメロ」
ショートメリメロは同店の奥田勝シェフの代表作で、通年販売している生ケーキです。
「メリメロ」とはフランス語で「ごちゃまぜ」「盛りだくさん」という意味。その名の通り、様々な香りと食感、味が一つのケーキの中にギュッと詰まっています。
テレビで「ニューオープンの店」のコーナーでこのショートメリメロが紹介され「ぜひ食べてみたい!」と思い買いに行きました。一口食べて、口どけの良い滑らかなスポンジにビックリ。
とろけるスポンジの秘密とは
滑らかなスポンジの秘密は、生地にアーモンドプードルと多めのバターを配合してあることだそう。口の中で温度が上がることで、とろけるような食感を実現しています。
アーモンドプードルのほのかな香ばしさも感じる、オリジナリティあふれるスポンジです。
スポンジに油分が多いため、生クリームは脂肪分少な目のものを使用することでバランスをとっているそうです。成形に耐えられるようしっかりと泡立ててあるので、ふんわりと軽いのですがムースのような存在感があります。
甘さと酸味のバランスが良く軽やかな味わい
トッピングは、イチゴとブルーベリー、バラの花びら。層の中には、イチゴ、アプリコット、洋梨のシロップ漬けが入っています。季節によって、使用するフルーツが変わる楽しみもあります。上にかかるジュレも、甘すぎないように調整してあるそう。甘みと酸味のバランスがよく、全体としては軽やかな味わいに仕上がっています。
スポンジ、生クリーム、フルーツの層がそれぞれ主張しながらも口の中で一体となり、楽しい気持ちになるスイーツです。
名店で修業を重ねた奥田勝シェフ
奥田勝シェフは「ダロワイヨ・ジャポン」でパティシエとしてのキャリアをスタート。フランスに渡り「トリアノン」「ジャン=フィリップ・ゲイ」などで腕を磨いてこられました。
帰国後は、横浜・元町「エクセレントコースト」「コート・ダジュール・ミクニズ」「ル・コルドン・ブルー」を経て、2000年、横浜・大倉山に自身のお店「Coeur en Fleur(クールオンフルール)」をオープンされました。2014年に閉店後、2020年6月に元町に「Bouquet d'espoir(ブーケデスポワール)」をオープン。
ブーケデスポワールとはフランス語で「希望の花束」という意味。以前のお店が「フルール(花)」で現在は「ブーケ(花束)」。お花がお好きなシェフなのかもしれませんね。
ケーキを必ず入手したい場合は電話(045-306-9971)でお取り置きも可能ですので、問い合わせてみては。
DATA
Bouquet d'espoir(ブーケデスポワール)┃ショートメリメロ
住所:神奈川県横浜市中区石川町2-78-10 ビーカーサ石川町101
電話:045-306-9971
定休日:毎週火曜日と第2、3月曜日
営業時間:11:00~19:00