スマホに充電できるモバイルバッテリーは今ではコンビニでも売っています。しかし、自分の使い方に合わせた製品を買わないと割高だったり、使いこなせなかったりします。今回は、そんなモバイルバッテリーの賢い選び方とおすすめ商品を3つ紹介しましょう。
モバイルバッテリー選びで重要な5つのポイント
ポイント1. バッテリー容量1つ目のポイントがバッテリーの容量です。まずは外出先でどのくらいの充電が必要なのか考えましょう。スマホのバッテリーが切れたときに、緊急の補助として少し使えるようになればいいのか、がっつりフル充電したいのかによって容量が変わってきます。
大は小を兼ねるといっても、当然、サイズと価格も変わってくるので、必要最低限の容量を見極めることが重要です。例えば、iPhone 12のバッテリー容量は2775mAhです。ただし、モバイルバッテリーから充電する際に2~3割のロスが発生するので、iPhone 12を2回満充電にしたいなら、約8000mAhの容量が必要になるというわけです。 激安品を買うと、この変換効率が7割より低かったり、そもそも容量が表記より少なかったりします。そうすると、思ったほど充電できないだけでなく、機器の故障にも繋がってしまいます。モバイルバッテリーは信頼のあるメーカー製品を選ぶことをオススメします。
ポイント2. ポート数とポートの種類
2つ目のポイントがポート数とポートの種類。USB Type-AもしくはType-Cがあるので、自分の持っているスマホとケーブルに合わせて選ぶといいでしょう。両方搭載しているモバイルバッテリーもあります。
スマホを2台持ち歩いているとか、友だちのスマホも充電してあげたいというニーズがあるならポートが複数ある方が便利です。1万mAh以下の製品であれば1~2個が主流で、2万mAhクラスになると3つ搭載している製品が増えてきます。 また、充電用にmicroUSB端子を備えている製品が多いですが、USB Type-Cを搭載している製品の中にはUSB Type-Cでバッテリー本体を充電できるものもあります。普段使いするケーブルの種類を減らしたい人はチェックしておきましょう。
ポイント3. 出力
3つ目のポイントは出力です。A(アンペア)表記とW(ワット)表記が混在しており、少々複雑です。一般的に、5Vで2.1Aという出力があれば問題なく利用できます。最近は、もっと電圧を上げたタイプが登場しており、V×AのWで出力を表記していることもあります。最低10Wは必要で、最大18Wに対応していれば十分でしょう。
ポートごとに高出力が出せるものから、複数ポートの合算を表記しているものまであります。それぞれのポートからどのくらい出力できるのかもチェックしておきましょう。
ポイント4. 急速充電
4つ目のポイントは急速充電。USB Power DeliveryやQualcomm Quick Chargeといった急速充電規格に対応していると短時間で充電できます。自分が使っているスマホの急速充電規格に対応してる製品を選ぶとよいでしょう。iPhoneはUSB Power Deliveryです。もちろん、両方に対応している製品もあります。
ポイント5. サイズと重量
5つ目はサイズと重量です。モバイルバッテリーは常に持ち歩くのでサイズが重要です。性能だけ見れば大きい方がいいのでしょうが、バッグに入れることを考えるとコンパクトな方が助かります。また、よく手に取るガジェットなのでデザインがよいほうが気分良く利用できるでしょう。 他にはバッテリー本体にコンセントに挿すプラグが一体化している製品があります。バッテリーを充電するケーブルが不要なのがメリットです。液晶を搭載してバッテリー残量を表示してくれたり、無線給電方式のQiに対応し、iPhoneに磁石でくっつきケーブルなしで充電してくれるような製品もあります。
おすすめ商品(1)1万mAhと大容量なのにお手頃価格の可愛いモバイルバッテリー「cheero Bloom 10000mAh」(cheero)
cheeroの「cheero Bloom 10000mAh」は実売価格1980円(税込)とお手頃価格なのに、1万mAhと大容量なのが特徴。厚さは15mmと薄いのでバッグの中で邪魔になりません。USB Type-Aを2つとType-Cを搭載し、3台同時に充電できます。出力は3ポート合計して5V/3.4Aです。接続したスマホを自動的に検知して、最大2.4Aで電流を流すAUTO-IC機能を備え、過充電や過放電の際には自動で停止する機能もあります。
モバイルバッテリーの充電はmicroUSBポートのほか、USB Type-CでもOK。製品には、本体充電用のUSB Type-A to Type-Cケーブルが付属しています。
サイズはW142×D74×H15mm、重量は約245gです。
おすすめ商品(2)プラグ付ならコンセントに直差しできるので便利「PowerCore Fusion 10000」(Anker)
折りたたみ式のプラグを内蔵したモバイルバッテリー「Anker PowerCore Fusion 10000」です。USB Type-AポートとType-Cポートの二つを備えています。バッテリーを充電しつつスマホにも給電できるので、屋内では充電器としても利用できます。1台2役なのでモノを減らすのにも役立ちます。Anker独自の「PowerIQ 3.0(Gen2)」という機能に対応しており、USB Power Deliveryと互換性を持ちながら、Qualcomm Quick Chargeなどの充電規格にも対応し、急速充電できます。
サイズはW82×D82×H35mm、重量や約278gで、バッテリー容量は1万mAhです。出力はUSB Type-Cポート単独であれば最大20W、2ポート同時に充電する際は15Wとなります。
おすすめ商品(3)充電池の急速充電器にUSB出力機能を搭載したユニークモデル「BQ-CC87」(パナソニック)
最後に、面白い製品を紹介します。USB経由で充電池を急速充電できる充電器なのですが、なんとそのままモバイルバッテリーにもなってしまう「BQ-CC87」です。充電はmicroUSBポートですが、USB Type-Aポートも搭載しており、出力もできるのです。もちろん、バッテリーは充電池になるので、それほど容量は大きくないのですが、普段使いの充電器を流用できるのは便利です。
また、LEDアタッチメントを装着すれば、LEDライトとしても利用できます。停電時などに明かりを確保できるのは心強いところです。ちなみに、充電池ではなく、普通の乾電池を入れてもLEDランプやスマホへの充電が利用できます。
充電器だけあり、充電池を充電する機能も豊富です。予備充電機能により、壊れている充電池を検出したり、買い換え目安を診断したりできます。間違って乾電池を入れたときに検出し、充電を留めてくれる機能も備えています。普段から、充電池を活用している人にオススメです。