才色兼備の見本のようなアナウンサーの小川彩佳さんの夫の豊田剛一郎さんに不倫騒動が持ち上がりました。
この騒動を複雑にしているのは、小川アナと夫、愛人の女性という三人の人物が登場する時系列がややこしいことでしょう。
小川アナは2019年7月に豊田さんと結婚し、1年後の7月に第一子を出産しています。ところが、報道によれば愛人の女性が豊田さんと出会ったのは2018年12月。つまり、豊田さんは小川アナと結婚する前から、今回の不倫騒動の相手である愛人の女性と男女の関係にあったということが想像できます。
恋人が自分以外のハイスペックな女性と結婚し、子どもが誕生したものの、自分との関係も続いている。さらに、その妻が子育てと仕事に追われる生活をしているために、彼女の夫であると同時に自分の恋人でもある男性のことまで十分にケアできていないと知ったら、愛人という立場の女性は、どんなふうに思うでしょう?
……おそらく愛人の女性は、「豊田さんを小川アナから取り返すチャンスでは?」と考えるのではないでしょうか。実際、愛人の女性はメディアのインタビューに応じ、「自分のところに来てくれる日を願っていた」と語っています。
結婚前に交際していた女性が愛人に?
じつは、一般的な話でも、既婚男性が結婚前に交際していた女性とトラブルを起こすケースはあります。男性が別の女性と結婚した後、結婚前に交際相手だった女性が愛人と化して、男性を妻から奪おうと迫ってくる、というものです。愛人の女性の背景には、「私のほうが先に彼と愛し合っていたのに」という心理があります。
こういうタイプの女性が妻にとって手強いのは、男性の今の生活での不満や不足を補おうと努力を惜しまない点にもあります。
たとえば、男性が「ウチの妻は料理も手抜きが多くてさ」とグチをもらそうものなら、愛人の女性は男性を自宅へ招き、腕によりをかけて手料理をふるまうもの。男性の「妻は子育てに忙しくてオレにかまってくれないんだよ」という不満に対しても、「私だったら寂しくさせないのに」とありったけの愛情を与えるでしょう。
男性の妻がフォローしきれない部分をアピールするだけでなく、それまでの自分の欠点も改善し、男性が「妻よりこっちのほうがいいな」と思うように、愛人なりの努力を重ねるのです。
私はそういうケースの場合、妻の立場の相談者に対してはいつも「セキュリティの甘い家に強盗に入られたと思ってください」とお伝えしています。家事や育児、自分の仕事によって夫のケアまで行き届かないところ、計画的な犯行を狙って攻めてくる愛人がいても、互角のファイトで応戦することは難しいでしょう。
愛人を憎んで、夫を憎まず
ただし、そういう脇の甘い夫であっても、まだ結婚生活を続けていたいという気持ちがあるなら、妻たちには「愛人を憎んで、夫を憎まず」とアドバイスをしています。夫に激怒したところで、夫が家を出て行ってしまっては、愛人の女性の目論見どおりになるだけだからです。不倫に対する夫からの謝罪を受け入れ、夫を憎むことなく、夫婦として家族として再起をはかるほうが、よほど愛人の女性にはこたえる展開になるでしょう。もちろん、夫婦として関係の修復をはかるか、新しい道を選ぶかは自分次第。どちらを選んでも幸せにつながっていると信じて前に進むことでしょう。