分かると便利! ファッション用語「ヘム」「バンドカラー」って?
次々と新しいトレンドが登場するファッションアイテムの中には「最近よく聞くけど、いまいち分からない」「なんとなく分かったつもりでいるけど、いざ説明するとなると難しい」という言葉が使われていること、ありますよね。今回はこの春のトレンドにも登場しているけど「どんな意味か分からない……」と言われることも多い4つのワードをピックアップしました。言葉の意味が分かると、オンラインで洋服を買うときもイメージが湧きやすくなりますよね。ぜひチェックしてみてくださいね!
<目次>
1. ヘムスカート、ヘムライン……の「ヘム」?
商品名に含まれていたり、ファッション雑誌などで見かけることもある「ヘム」という言葉。耳にすることはあるけれど、実は何かよく分からない……という声が多く聞かれます。ファッション用語としての「ヘム」は、洋服の「ふち」のことを指しています。具体的には、スカートやトップスの裾やふちの部分に、アクセントとなるデザインが入っているアイテムに対して使われる場合が多いです。
例えば、写真のスカートのアイテム名は「ランダムヘムギャザースカート」。裾のラインが横一直線ではなく、前後で長さに差をつけて作られており、スカートのふちがランダムで、歩く度に裾が動く、軽やかなギャザースカートになっています。
また、トップスで使われる場合も。例えばニットやカットソーなどは、通常身幅の裾が横一直線にカットされていますよね。この部分を前後ともに丸くカットしたものが「ラウンドヘムニット」と呼ばれたりしています。
「ヘム」にデザインが入っているものは、フォーマルできちんとした印象というよりは、軽やかでカジュアルだったり、こなれて見えるイメージのものが多め。特にこれからの春夏シーズンに多く見かけるアイテムです。
2. この春も引き続き人気の「バンドカラー」
シャツや、シャツワンピースに多く使われる「バンドカラー」は、スタンドカラー(立ち襟)の一種。バンド(帯)状になっている襟(カラー)のことを指しています。昨年に引き続き、今シーズンも人気のトレンドで、ユニクロやジーユーなどの人気ブランドからもバンドカラーのアイテムは多く登場しています。
通常の折り返すタイプの襟に比べて、襟の存在感が強すぎないため、シャツの清潔感はキープしつつ、首もとの印象はすっきり仕上がるのが特徴。形もシンプルなので、フェミニンなコーデにも合わせやすく、40代の女性にも人気のスタイルです。襟自体の面積は小さめなのでレイヤードにも向いていて、着まわしがきくのもメリット。
写真の「ロングバンドカラーシャツ」のように、バンドカラーのシャツを少しゆったり、長めにデザインしたものや、首もとをバンドカラーで仕上げたシャツワンピースも、この春多く出ています。
3. 軽やかな「ミモレ丈」は春夏コーデにぴったり
「ミモレ丈」はスカートの丈感を指す言葉で、ふくらはぎの中間ぐらいの長さを指しています。一般的には「ミモレ丈スカート」のように使われることが多いです。膝下のミディアム丈より長く、ロングのマキシ丈よりは短い丈感で幼くなりすぎず、大人の女性もはきやすいのがポイント。軽やかさも出せるので、春夏シーズンにぴったりのアイテムです。
スカートの丈はトレンドの移り変わりが早く、これまでは長めのロング丈が主流でしたが、今季はスカートの丈がまた少し短くなってきていて、ミモレ丈の春物スカートも多く登場しています。
4. Iラインシルエットで着やせにもきく「ナロースカート」
「ナロースカート」は、細長く、縦に長いシルエットが特徴のスカートです。ナローは英語で「せまい、細い」というような意味合いがあり、その名前の通り、縦長なラインをつくってくれます。全体をIラインですっきり見せてくれ、着やせにもきくのがメリットです。秋冬シーズンはコーデュロイ素材やフェイクレザー、フェイクスエード素材のものも多く出ていましたが、これからの春夏シーズンは、少し光沢感のあるサテン素材や、レーヨン混のようなさらっとした生地のナロースカートも人気。
フィットしすぎず、より長めの丈感で、すとんと落ちるようなシルエットのものが多いので、あまり肉感を拾わないところが大人の女性にも嬉しいポイントです。
トレンドのファッションワード、春夏のアイテムでもぜひチェックしてみてくださいね!
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