スマホアプリと併用する時代の手帳とは

正方形手帳01

神戸派計画「正方形ダイアリー2021/マンスリー」1000円+税。見開き1カ月マンスリータイプ。全36ページ。

 予定表としての手帳の機能だけを考えた場合、今やGoogleカレンダーなどのクラウドの予定表と連携できるスマホアプリを使うのが、最も楽で快適です。なんと言っても一度予定を書き込めば、それをマンスリーの形でもウィークリーの形でもデイリーの形でも見ることができます。これを紙の手帳でやろうとすると大変です。また、スマホからでもパソコンからでもタブレットからでも入力できて、それが全部のデバイスで共有されますし、最近はメールに書かれた予定を自動的に予定表に入力してくれたり、購入したチケットの公演日時も自動入力されるようになっています。これでは紙の手帳は敵いません。デスク回りのアイテムやガジェットの記事を大量に書いているライターの私もスケジュール管理はほぼスマホアプリで行っています。

 何よりスマホは「予定を確認しよう」と思わなくても毎日見るわけで、そうすると自動的にスケジュールも確認できてしまいます。紙の手帳と比べた時の一番のアドバンテージは、この、意識しなくても予定が確認できるというところでしょう。では、紙の手帳のアドバンテージは何かと考えた時、私がまず思いつくのは「入力の楽しさ」です。つまり「書き込む」作業自体を楽しむことは紙の手帳ならではの面白さだと思うのです。そして、もう一つは、予定を俯瞰で見る際の一覧性。大きくなってきたとはいえ、スマホの画面はまだまだ1カ月の予定を俯瞰するには大きさが足りません。
 

理想は書く作業を楽しみながら、1カ月を俯瞰する手帳

正方形手帳02

開くと横長の1カ月カレンダー表示の手帳になる。予定欄もメモ欄もゆとりがあり見やすい。

 その二つの要素を完全にカバーしているため、私が気に入ってスマホアプリと併用しているのが、神戸派計画の「正方形ダイアリー2021/マンスリー」です。この手帳の大きな特長は、使われている紙が万年筆での筆記に適した、万年筆で心地よく書ける紙だということ。親会社が製紙工場であり、万年筆専用紙のノートで文具業界に参入してきたブランドだけあって、単に書き心地が良いというのではなく、手帳に書く、つまり細かい文字が書きやすく、万年筆のインクが乾きやすい紙が選ばれています。ダンデレードCocという、その紙は万年筆はもちろん、筆記具全般と相性が良く、裏抜けしにくいのが特徴。なんとなく和風の風合いもあって、触り心地も気に入っています。
正方形手帳03

万年筆で書いても裏抜けせず、スラスラとペンが走る紙質。

 そして、158mm×158mmの正方形の判型で見開き1カ月のブロックタイプ。全36ページと不要なページの一切無いシンプルな構造は、スマホアプリとの併用にピッタリです。予定以外にメモを書くスペースもたっぷり取られているレイアウトは、1カ月のスケジュールを俯瞰する以外にも、細かい注意書きや落書きもできて、その余白部分もまた、スマホアプリには無いもの。とはいえ余白が多すぎても、何を書いていいか迷ってしまうし、この教科書の隅に落書きしていたのを思い出す程度のサイズの余白が丁度いいと感じています。
正方形手帳04

薄くて、真ん中ホッチキス止めの軽装なので、キレイに180度以上開くし、持ち歩くのも楽々。

 薄くて軽いので持ち歩きやすく、目的別に複数持っても邪魔にならないのも魅力的。単に万年筆の試し書きをするために持っていても良い、この軽快さと緩さが気に入っています。あまり立派な手帳だと、ちゃんと使わなきゃと思ってしまうのもプレッシャーになりますから。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。